映像が終わる。
「2号、頭上げな」
新田の言葉に、ゆっくりと上体を起こす畑川。
「うわぁ、真っ赤っかじゃん。鼻息も荒いし。どんだけコーフンしてんの」
「す、すみません…」
顔だけでなく、全身に朱が差していた。
「じゃ、約束どおり、映像見せたげるね。ふふっ、見たかったんでしょう?」
「は、はいっ」
何度も頷く畑川。
「ちなみに…アンタが見るのはこっちね」
ノート型パソコンを操作する新田。
さっきとは別のファイルをダブルクリックする。
「わざわざ別バージョンを藤崎センパイに作ってもらったんだよ。アンタ用にね。感謝しなよ?」
「は、はぁ…」
映像が始まる。
談笑するご主人様たちと、そのイスとして使われる女ふたり。
先ほどの映像と同じだった。
くつしたのニオイあてゲーム。
後輩たちにオモチャのように扱われながら、互いに対抗心を燃やす3年生。
見覚えのある光景、聞き覚えのある会話。
新田の言う、別バージョンとはどういうことなのか。
しばらくして、その疑問は解消された。
競争に負けて、私が剃毛されるシーンへと来た時だった。
ニヤニヤしながら私を見下ろす三井。
悔しさを堪えながら、下に履いているものを脱ぐ私。
そんな映像を、畑川は食い入るように見つめる。
しかし…
「えっ?」
違和感。
私の体の一部分が、黒く塗りつぶされているのだ。
股間の部分のみ。
そして、その中央には『検閲』の文字。
戸惑う畑川に、新田が解説する。
「アンタには刺激が強すぎるから、大事なところは黒く塗りつぶしてもらったの」
「そ、そん…」
画面を見つめる畑川の耳元で、新田が囁く。
「中谷センパイがお毛々を剃られちゃうところ、見たかったんだ?でも、ダーメ。そんな簡単には見せてあげないよ」
セーフティハサミが、私の陰毛を短くカットしていく。
とはいえ、黒塗りされているため、実際の様子は見えない。
その分、ハサミの音が生々しく感じられる。
シェービングクリームを私の大事な部分へ塗りたくる、三井。
カミソリで、陰毛が剃られていく。
分かるのは音のみ。
音で、映像を補完する。
「ほら、ジョリッ、ジョリッ、って、聞こえるでしょう?中谷センパイのお毛々が剃られてる音だよ?どんどん剃られて、赤ちゃんオマ〇コになっちゃった中谷センパイのアソコ。私も藤崎センパイも、三井センパイも見ちゃった。ふふっ。2号も、見たい?」
「そ、それは…」
「見たいんでしょう?正直に言いな?」
「見たい、です…」
「そうなんだぁ。見たいんだぁ?」
「は、はい…」
「こっちじゃなくて、さっきの映像だったらバッチリ映ってるんだけどなぁ。中谷センパイの、赤ちゃんオマ〇コ」
畑川が、唾を飲み込む。
「そっちだったら、見れるんだけどなぁ」
畑川の耳元で、焦らすように囁き続ける新田。
ネットリと、情欲を煽るようなそれは、畑川の期待を掻き立てる。
「それともぉ…ホンモノがここに居るわけですしぃ…私が命令してあげましょうかぁ?畑川センパイのために」
「えっ…」
「私がコイツに一言命じればぁ、畑川センパイも見れますよぉ?アンタの赤ちゃんオマ〇コ、畑川センパイに見せなさいって。ねぇ、ほら、見たいんでしょう?」
「み、見たい、です、けど…」
「けどぉ?なんですかぁ?」
畑川は分かっているのだ。
新田に、その気がないことを。
さっきの映像を見せる気も、私に命じる気がないことも。
分かっていて、それでも期待してしまう。
「気持ちよくなってもいいよ、畑川センパイ?」
「えっ?」
「だからぁ、オナニー、してもいいって言ってんの」
「ほ、ホント、ですか?」
「ホントだよ。したいんでしょ、オナニー」
「そっ、それは…はい…」
「なぁに今更恥ずかしがってんの。でもさぁ、オナニーしてもいいけど、イッたらダメですよ?イクのガマンできたら、例の映像、見せてあげる気になるかも」
見せる気などないと知りつつ、かすかな可能性にすがってしまう畑川。
「わっ、分かり、ました…」
おっかなびっくり、といった様子で、右手を股間へと寄せる畑川。
「んっ…」
ゆっくりと。
しかし、次第に手の動きはスピードを増していく。
そんな畑川のすぐ後ろで、新田は私への調教を始める。
「畑川センパイ、こっち見みちゃダメですよ?見たら、例の映像、見せてあげませんよ?それどころか、キッツイおしおき、しちゃいますからね?」
「は、はいぃ…」
画面を見つめながら、畑川が返事をする。
四つんばいになりながら、右手で敏感な部分をこねくり回す畑川。
そんな彼女を満足げに見てから、ご主人様は私へと視線を移す。
正座をして、ご主人様を見上げる私。
そんな私を見下ろしながら、言い放つ。
「脱ぎな」
「は、はいぃ…」
命じられただけで、ゾクゾクしてしまう。
脳が痺れ、幸福感に包まれる。
ひれ伏す。
私を支配してくださる存在に。
ストリップ。
合同調教のときと同じように。
どうしたら、ご主人様によろこんでもらえるか。
それだけを考えながら。
身にまとったものを、勿体ぶりながら。
1枚ずつ、脱ぎ去っていく。
衣擦れの音。
「畑川センパイ、聞こえます?中谷センパイが、少しずつ薄着になっていってますよ。うわぁ、エッチな脱ぎ方。私に見せつけるように、それでいて、焦らすように脱いでいってるの」
「くっ、くぅっ…」
畑川が、切なげに呻く。
「ほらほら、イッちゃダメですよ?ガマンしてください?」
「くぅ、んっ…」
「イキそうになったら、ちゃんと言うんですよ、『イキそうです』って。そしたら、私が『止めろ』って命令してあげますからね?」
「う、うぅ…」
「で、センパイは手を止めながら、イキそうになった回数を報告するの。それが、何回目なのかを、ね。カンタンでしょう?」
「は、はいぃ…」
畑川の体が、強張る。
「あっ…イク、イキそうです…」
「止めな」
「あっ…」
リズミカルに動かしていた右手を、止め。
名残惜しそうに、股間から離す。
そして…
「い、いっかーい…」
数を報告する。
寸止め。
行き場を失った欲求が、畑川に襲い掛かる。
それを必死になだめるように、深呼吸する畑川。
ふーっ!
ふーっ!
決壊寸前だったダムの水位を、少しでも下げられるように。
深く、息を吐く。
しかし…
「はい。オナニー再開していいですよ」
「え、あっ、はい…」
戸惑いつつも、右手を股間へと伸ばす、畑川。
そして、動かし始める。
「中谷センパイが下着姿になっちゃいましたよ、畑川センパイ。おっぱいもお尻も、ブラとパンツが隠してるだけ。でも、この後すぐに、その下着も脱がしちゃうんですけど。そうしたら、中谷センパイはすっぽんぽんになっちゃいますね。三井センパイに剃られたアソコも、まる見えになっちゃう。でもぉ、畑川センパイには関係ないか。だって、畑川センパイは見れないんですもんね。見たいのに見れない、可哀想なセンパイ。画面の黒塗りになった部分を見て、想像力を働かせて、キモい顔しながら、オナニーするしかできないなんて」
「ううぅ…」
「あ、そうだ。今度もっとエッチな下着、つけてきなよ、1号。レースのついたフリフリのやつとか。カワイイ系とか、セクシー系とかさ。持ってないなら、私が選んであげる。畑川センパイにも選ばせてあげましょうか?中谷センパイのエッチな下着姿、想像しながら、ね。まぁ、選んだところで、センパイはその下着姿を見れないんですけど。そのかわり、私が実況してあげます。センパイが選んだ下着を着て、コイツが私を誘惑するの。それで、私が楽しんでる傍で、畑川センパイはコイツの下着姿を想像しながらオナニーするんです。今のセンパイみたいにね」
「あっ…イッイク、イキそう、です…」
「はーい、止めろー」
「は、はいっ」
手を止める。
「にっ、にかーい…」
「なぁに?想像して、コーフンしちゃったんですかぁ?それじゃ、今度はそうしよっか」
ふーっ!
ふーっ!
「中谷センパイが、私に向かってお尻をつき出してるよ。突き出しながら、お尻をフリフリ、フリフリって、左右に揺らしてるの。エッチだねぇ」
新田が実況する。
興奮を鎮めようとする畑川の邪魔をするかのように。
画面から目を離す畑川。
すかさず、新田が耳元で囁く。
「画面から目を逸らしちゃダメでしょ、畑川センパイ。ちゃんと映像、見続けてるの。分かった?」
「すっ、すみませ、ん…」
「そうそう。そうやって、アホ面しながら画面を見てるの。ミジメでマヌケで情けない、畑川センパイ専用の映像なんだから。ちゃんと堪能してくれないと。せっかく、同期の藤崎センパイが作ってくれたんですよ?分かってますか、寝取られマゾの、畑川センパイ?」
「はっ、はいぃ…」
「それじゃ、再開させてあげます。ほら、手、動かしな?」
「うう…」
「ほら、気持ちぃねぇ…負け犬オナニー、気持ちぃでしょう?」
画面には、全頭マスクを付けた半裸の女ふたり。
四つんばいの姿勢で、くつしたを巡って争っている。
そんなふたりを、イスに座りながら嘲笑う、新田と藤崎。
「ほら、畑川センパイの大好きな中谷センパイが、三井センパイと競い合ってますよ?馬術部のツートップが、あんな情けないカッコになって、お互い対抗心を剥き出しにして…必死に取り合ってるのが、後輩のくつしたなんて、ミジメで情けなくて、エッチだと思いません?」
畑川の想像を、性欲を掻き立てるかのように。
耳元で、ねちっこく囁く新田。
画面に映る、私と三井。
そのどちらの股間も、編集によって黒く塗りつぶされ、『検閲』の文字が。
「それじゃ、私は戻りますね。中谷センパイのストリップ、まだ途中だったので。私がホンモノを見て楽しんでる間、センパイはそのニセモノ…じゃなかった、専用の映像を見て、楽しんでてくださいね」
その後も、私の様子を実況し続ける新田。
私が、どんな風に新田を誘惑しているか。
どんな風に、下着を脱いでいるか。
畑川の想像を、興奮を掻き立てるように、実況する。
「い、イキそ…」
「止めなー」
「さっ…さんかぁ、い…」
「ほら、目ぇ逸らさないの。画面見なきゃ、ダメでしょう?」
「は、い…」
一糸まとわぬ姿になった私。
胸と股間を手で、隠している。
私の恥ずかしそうな表情すら、新田が言葉にしていく。
「畑川センパイも、見たいでしょ?中谷センパイの裸。だったらちゃんと、イクのガマンしましょうね。ガマン、できるでしょ?ほら、オナニー再開しましょうね、ヘンタイマゾさん?」
言われたとおり、手を動かし始める畑川。
満足げな笑みを浮かべながら、イスに座り直す新田。
視線。
私を射抜く。
「1号、手、どけな」
命令。
ご主人様に命令された。
それだけで、言いようのない悦びに包まれる。
「は、はいぃっ…」
手を横に。
気を付けの姿勢。
視線。
ご主人様に、見られている。
見ていただけている。
私の、裸。
恥ずかしさと、くすぐったさ。
体の奥底から湧き出てくる、幸福感。
「そのまま、そこでぐるっと回りな」
「はいっ」
命令。
脳から、ジワッと何かが分泌されるのを感じつつ。
なるべく、ゆっくりと。
胸、お腹、太もも、背中、わきばら、背中、お尻。
楽しんでもらえるように。
見やすいように。
私は、その場で一回転する。
「あいかわらず、スタイルいいねぇ」
「ありがとうございます」
「鍛えてるから、体は引き締まってて。それでいて、柔らかそうなお尻」
褒められた!
嬉しい!
嬉しい!
「それと、アソコの毛は…短いのがすこーし生えてきてるねぇ。剃った後って感じがして、これはこれで面白いかも。元の長さに戻るのは、どれくらいかかるかな。まあ、元に戻る前にまた剃られちゃうかもしれないけど」
「は、はい…」
「中谷センパイの赤ちゃんオマ〇コ、1年生のみんなにも見てもらおうね」
「ううぅ……」
「それとも、みんなの見てる前で剃る?あ、三井センパイに剃ってもらおっか」
部室。
1年生たちに取り囲まれた私。
目の前には、仁王立ちの三井。
シェービングクリームとカミソリを持ちながら、憎たらしい笑みを浮かべている。
『ほら、アンタの毛、剃ってあげるから、股を開きなさい、負け犬』
勝ち誇ったような、声。
湧き上がる、強烈な羞恥心と屈辱。
「そっ、それは、それだけは、止めてくださいっ…」
新田が笑う。
「そっかそっか、三井センパイに剃られるのはイヤなんだぁ。じゃあ、自分で剃らせてあげるね」
「は、あ、えと…」
1年生の前でアソコの毛を剃る、ということが、決定事項として話が進んでいく。
「みんなに、感想もらおうね。部活中あんなに厳しい中谷センパイが、後輩に命令されてアソコの毛を剃ってるなんて、ビックリするだろうね」་
「そ、それは…」
「自分にも他人にも厳しい、部のエース。おっかなくて、気軽に話しかけられない子もいるくらいなのに。憧れと尊敬と畏怖の対象。笑っちゃうよね、実際はこんなヘンタイなのにさ」
「いっ、イキますっ!」
畑川が叫ぶ。
「止めろ」
「くうっっっ!」
全身を硬直させ、絶頂寸前で踏みとどまる畑川。
「ほら、カウント!」
「よっ、よんか、いっ…」
四つんばいの姿勢で、息を荒くする畑川を見下ろし…
「その時は、畑川センパイも一緒ですからね」
語りかけられた畑川だったが、返事をする余裕がないらしい。
構わず、続ける新田。
「と言っても、剃毛の様子は見られませんけどね。1年生たちがはしゃいでるすぐそばで、畑川センパイは正座してるの」
ふーっ!
ふーっ!
「なんで私だけ見れないの?1年生たちは見てるのに。ズルい!ズルい!そう思いながら、羨ましそうに1年生たちを見てるの」
ふーっ!
ふーっ!
「畑川センパイの性癖を見抜いた1年生たちに揶揄われながら、顔を真っ赤にしながらガマンするの。
『畑川センパイも一緒に見ましょうよぉ』
『中谷センパイのツルツルのアソコ、とってもカワイイですよ?』
『恥ずかしそうな中谷センパイの顔、笑えますよ?』
『あれ、顔、真っ赤ですよ?どうしたんですかぁ、細川センパイ?』」
ふーっ!
ふーっ!
何かを振り払うかのように、畑川が頭を振る。
新田の茶番は続く。
「『中谷センパイが命令されてアソコの毛を剃ってるようにぃ、畑川センパイ
も命令されてそうしてるの?』」
ふーっ!
ふーっ!
「『黙ってちゃ、分かりませんよ?ほら、教えてください、畑川センパイがどんな人なのか』」
ふーっ!
ふーっ!
『もしかしてですけどぉ…畑川センパイって、マゾ、なんですかぁ?』」
ふーっ!
ふーっ!
「『ほら、黙ってないで、返事しなさい?マゾなんでしょ、畑川センパイ?』」
ふーっ!
ふーっ!
画面には、例の滑稽なダンスを踊り始める私の姿。
「『中谷センパイと一緒に、畑川センパイも可愛がってあげますね。いや、こんな言い方は失礼でしたね。コイツと一緒に飼ってやるから、感謝しろよ、ヘンタイマゾ』」
「くうぅ…」
「はーい、休憩終わり。オナニー再開しな」
冷たく言い放つ新田。
「1号、四つんばいになって、こっちに向けてお尻を突き出しな」
「はいっ」
「今日は趣向を変えて、鞭じゃなくて、手で叩いてあげるね」
「あ、ありがとうございます」
「畑川センパイ、よく聞いててくださいね?中谷センパイの真っ白なお尻が、私に叩かれて真っ赤に腫れていく音を」
「は、はいっ…」
「よぅし。ほら、いくぞー?」
新田が、振り上げた手を、勢いよく下ろす。
バシッ!
室内に、乾いた音が響く。
「あぅっ!」
思わず、声が漏れる。
「いっ、イキ、イキそっ…」
畑川の、余裕のない声。
「えー、もう?早くないですかぁ?」
「ご、ごめ、な、さ…」
「しょうがないなぁ。止めていいですよ」
言われると同時に、右手を股間から離す畑川。
全身に力を込め、ギリギリのところで踏みとどまる。
よほど辛いのか、呼吸のたびに体が上下している。
「さっきよりも、かなり早いんですけど。もっとガマンできないんです?」
「す、すみませ…」
「次、また早かったら止めてあげないですからね」
「そっ、そんなぁ!」
「でも、イッちゃダメですよ?」
「あ、あの、これ、ホントに苦し…生殺しで、もう、限界…」
「えぇー、もう限界なの?見たくないの、中谷センパイの裸?」
「み、見たいけど!もう、限界なの…キツいの、これ!」
イヤイヤするように、体を揺らしながら主張する畑川。
「イキたくても、イケないの、ツラいの!」
あの従順な畑川が、新田に抗議する。
まるで、駄々っ子みたいに。
「そこまで言うなら、選ばせてあげる。映像が終わるまで続けられるなら、中谷センパイの裸を見せてあげる。でも、ガマンできないならそのままイキな。もちろん、裸は見せてあげないけど」
「そ、そんなの!どっちもヤ!ヤダヤダァ!見たい見たい!」
「まったく…それじゃ、少しだけ考える時間あげるから、それまでに決めな」
バシッ!
「あうっ!」
「ふふっ。お尻叩かれるたび、お尻をフリフリしちゃって、カワイイねぇ、1号」
また褒められた!
カワイイ、だって。
「なぁに?喜んでるの?」
「は、はぁい…」
「そうなんだぁ。照れてるオマエもカワイイよ」
「う、嬉しい、ですぅ…」
「アハハ!お猿さんみたいに真っ赤なお尻にしてあげるからね、1号」
「う、嬉しい、嬉しいぃ…」
「またお尻振ってる。どんだけカワイイの、オマエは」
「う、うぅ…」
畑川が呻く。
「ん、居たの、2号。じゃあ、そろそろ休憩終わりな。ほら、どっちにするの。ガマンするの、しないの、どっち」
「ど、どっちも、ヤだって、言ってんじゃん!」
「自分で選べないの?じゃ、私が決めてあげる。続けな、オナニー。もちろんイクなよ?」
「なんで!イヤだって言ってるのにぃ!」
涙声で抗議をしながらも、右手を股間へと伸ばす畑川。
「イキたいぃ、イカせてよぉ…」
ちょっと、やりすぎかもしれない。
さすがに、畑川が少し可哀想な気がしてきた。
「そんなにイキたいなら、イケばいいじゃんか」
「ヤダぁ!イッたら、見れないもん!センパイの裸、見たいのに!そんなこと、言わないでよぉ!」
どこか呂律がおかしくなっている気がする。
新田も、畑川の様子がどこかおかしいと思ったのだろう。
少し戸惑いを見せ始めていた。
このまま続けていいのか、中断したほうがいいのか。
迷っているように見える。
起き上がり、新田の腕に触れる。
ハッとした新田が、振り返る。
私は、首を横に振った。
新田が、頷く。
そして…
「まあ、ここまでガマンできたし、いいよ、イッても」
「また、そんなこと言って!」
「違う違う!またチャンスあげるから、今回はイッていいって言ってんの」
「ほ、ホント?ホントに?イッっていいの?」
「いいよ。ほら、好きなだけイキな」
返事をする余裕もないのか。
カクカクと、首を前後に動かす畑川。
獣のような唸り声をあげ始める。
そして…
「イッ、イグッ!イグイグッ!イギますっ!」
畑川とは思えない、野太い声。
画面には、学生証を持ちながら左右にステップを踏む、私の姿。
例によって黒く塗りつぶされた股間。
その一点を凝視しながら。
獣が、咆哮を上げた。
唸り声を上げながら、全身を震わせる畑川。
何度も、何度も。
終わる気配のない痙攣を、私も新田も、ただ見つめていた。


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