カメラ!カメラ!カメラ! 5話

私が樹里と同じ性癖を持っている事を、樹里も何となく感じ取っていたようだ。
ただ、瀬里奈から計画を聞かされた時は、私が拒絶するのではないか、と危惧していたらしい。
デリケートな事柄であるし、簡単に立ち入っていいものではない。
それに、下手をしたら瀬里奈と樹里の関係にも影響が出てしまう可能性もあった。
ただ実際、樹里自身も瀬里奈との交流で救われたと感じていた。
樹里の人生の中で、初めて本当の自分を晒け出せる相手が瀬里奈だったのだ。
真剣な説得に、瀬里奈がそこまで言うなら、という気持ちになっていったらしい。
樹里自身も葉月と交流していく中で、この人なら大丈夫かもしれない、と感じたそうだ。
瀬里奈の部屋での一件について、瀬里奈から聞かされた樹里は喜んでいたらしい。
その後、瀬里奈の提案で、三人で撮影会をしようということになった。
ただ、前回のような屋外ではなく、瀬里奈の部屋の中で、だ。
瀬里奈と樹里が二人で行っていた事、そして、先日私と瀬里奈が行った事を、三人でやりましょう、という事だった。
興味はあったが、まだ勇気がない事を正直に瀬里奈に告げた。
それなら、と、まずは瀬里奈と樹里のやり取りを私が撮影するという形からスタートすることになった。
瀬里奈の部屋に集まった三人。
お互いの性癖は知っているのだが、樹里と目が合うと、どうしても照れてしまう。
それは樹里も同じらしかった。
しばらく雑談をした後、瀬里奈が立ち上がった。
「それじゃあ、そろそろ始めましょうか」
いよいよ、始まるのだ…
衣装の入ったバッグを持って、居間から出ていく樹里。
どんなコスチュームなのだろう。
ワクワクしながら登場を待つ。
瀬里奈を見ると、カメラの設定を確認している。
私も、確認しないと。
「お待たせしました」
ドアが開き、樹里が入ってきた。
犬のコスチューム。
前に少し垂れた耳。
手と足には、犬の足を模した手袋とスリッパを履いている。
可愛らしい犬。
照れたように、俯いている。
「樹里さん。こっちにおいで」
瀬里奈の呼びかけに従い、私達の前に来る樹里。
「樹里、おすわり」
「わん!」
瀬里奈の声に、嬉しそうに反応する樹里。
「お手」
「わん!」
先ほどまでと打って変わり、瀬里奈に従順な樹里。
「ちんちん」
「わん!」
「す、すごい…」
「葉月さん、この子の写真、撮ってあげてくださいね」
「あ、はい」
見るのに夢中で、カメラの事を忘れていた。
飼い主として振る舞う瀬里奈と、飼い犬として振る舞う樹里。
瀬里奈も、樹里に指示を出しつつ、カメラに収めていく。
瀬里奈がテニスボールを取り出し、放り投げる。
「樹里、とっておいで」
「わん!」
四つん這いになりながら、ボールを追いかける樹里。
ボールに追いつき、口に咥えて戻ってくる。
「樹里、えらいね、いい子いい子」
ボールを受け取り、樹里の頭を撫でる。
嬉しそうに目を細める樹里。
さっきまで先輩後輩だった二人とは、まるっきり逆で…
私はドキドキしながら、二人の様子をカメラに収めていく。
何度かボールを放っては取ってきてを繰り替えてしている時だった。
ボールを取りに行った樹里が、誤って機材にぶつかってしまった。
申し訳なさそうに、瀬里奈を上目遣いで見る樹里。
「もう、樹里、だめでしょ」
「くぅん…」
「お仕置きが必要ね。ここに来なさい」
そう言って、自分の足元を指差す瀬里奈。
「わん!」
嬉しそうに、瀬里奈に近づく樹里。
「もう、嬉しそうにして。お仕置きにならないじゃない。そんなに期待してたの?」
「わん!」
「ほら、下を脱いで、お尻を出しなさい?」
ズボンをずり下げる樹里。
ショーツをずらすのが大変そうだったため、私も手伝って、膝の辺りまでずらしてあげた。
四つん這いになり、瀬里奈にお尻を向ける樹里。
お尻を左右に揺らしながら、嬉しさを表現している。
瀬里奈は手を振り上げ、そのまま樹里のお尻を叩く。
子気味のいい音が部屋に響く。
「あうっ」
悩ましい樹里の声。
続けざまに、樹里のお尻を叩いていく瀬里奈。
徐々に、樹里のお尻が赤みを帯びていく。
私は夢中でシャッターを切り続けた。
「樹里のお尻、葉月さんに撮られてるよ?真っ赤になった樹里のお尻、写真に残してもらおうね」
「わ、わん…」
「ふふ。お尻を叩かれて嬉しそうな樹里の顔も、ちゃんと撮ってもらいましょうね」
そう言われて、恥ずかしそうに顔を伏せる樹里。
「こら、樹里、駄目でしょ。ちゃんと顔をあげなさい」
少し強めにお尻を叩く瀬里奈。
顔をあげ、恥ずかしそうにこちらを見る樹里。
樹里の表情、赤くなったお尻、瀬里奈の表情…
私は何枚も何枚も写真を撮り続けた。
その日以降も、三人での秘密の撮影会は続いた。
「樹里、お手」
「わん!」
「いい子いい子。次、葉月、お手」
「わ、わん…」
「声が小さいよ。もう一回。葉月、お手」
「わ、わん!」
「やればできるじゃない。葉月も、いい子いい子」
年下の女の子の前で四つん這いになり、頭を差し出す。
瀬里奈に頭を撫でられる。
恥ずかしさもあるが、それよりも湧き上がってくる幸福感の方が大きかった。
「じゃあ、二人とも…じゃなかった、二匹とも、ちんちん」
樹里と並んで、ちんちんのポーズをとる。
「ふふ、可愛い。写真撮ってあげるね」
カメラを構える瀬里奈。
情けなくポーズをとった私達に、シャッターが切られていく。
「じゃあ、次はボール遊びね。まずは樹里、取ってきなさい」
ボールを放つ瀬里奈。
四つん這いで取りに行き、口に咥えて戻ってくる樹里。
「よくできました。えらいえらい」
「わうん」
頭を撫でられて、気持ちよさそうにする樹里。
本物の尻尾があれば、きっとブンブン振っているだろう。
「次、葉月。取ってきなさい」
「わん」
四つん這いの姿勢で、放たれたボールに這い寄る。
口に咥えるのにもたついてしまい、戻ってくるまでに時間がかかってしまった。
口に咥えたボールを瀬里奈に差し出す。
「葉月もいい子。でも、ちょっと時間がかかっちゃったね。今日のご褒美は樹里かな?」
「わん!」
嬉しそうに鳴く樹里。
そんな…
「そんなに悲しそうな顔しないの。次は頑張るのよ?」
優しく、頭を撫でられる。
「樹里、来なさい」
「わん!」
興奮と期待で、顔を赤くしている樹里。
瀬里奈にお尻を向け、嬉しそうな顔をしている彼女を、四つん這いのまま、羨ましそうに見つめる。
「お尻を出しなさい、樹里」
「わん!」
下に履いていたズボンを脱ぎ、ショーツをずり下ろす。
再びお尻を突き出した樹里。
勢いよく、瀬里奈の手が振り下ろされる。
白く形のいいお尻が、徐々に赤くなっていく。
以前はお仕置きと呼ばれていたこの行為も、これではお仕置きにならないとの理由から、今ではご褒美と呼ばれるようになった。
カメラをかまえる瀬里奈。
「樹里、顔をこちらに向けなさい」
「わ、わん」
振り向いた樹里に、シャッターを切っていく瀬里奈。
「真っ赤なお尻も、嬉しそうな顔も、綺麗に残しておこうね」
「わ、わん…」
ひとしきりシャッターが切られた後、再びご褒美に戻る。
そんな様子を、四つん這いで見つめる私。
お尻が叩かれる音。
その度にあがる、樹里の呻き。
瀬里奈の声。
次第に、切なくなってくる。
私も、ご褒美が欲しい…
堪えられなくなり、足をモゾモゾさせる。
そっと、ショーツの中に手を入れる。
驚くほど濡れていた。
四つん這いのまま、二人のやりとりを眺めながら、オナニーする。
お尻が、脳が、瀬里奈の手の感触を覚えていた。
そんな私に瀬里奈が気が付いた。
「あら、葉月、我慢できなくなっちゃったのね」
少し意地悪っぽく言う。
「その切なそうな顔も、すごく可愛いよ」
そう言って、カメラをこちらに向けた。
「あっ、やめないで、そのまま続けて」
カメラを向けられたまま、オナニーを続ける。
私の秘め事が、瀬里奈によって記録されていく。
「樹里が羨ましい?葉月もご褒美が欲しいの?」
「わん」
「そう。じゃあ、これが終わったら、次のゲームをしましょう。そこで樹里に勝てたら、ご褒美をあげる」
「わ、わん!」
「ふふ、嬉しそう」
私は湧き上がってくる喜びを感じながら、二人のご褒美が終わるのを眺めていた。
また、ある日は…
「葉月先生って、いつもこんなことしてるんですか?」
「ごめんなさい…」
「それ、私の体操着ですよね」
「う、うん…」
「私の体操着で、何してたんですか?」
「そ、それは…」
「言わないと、この写真、ばら撒いちゃいますよ?」
そこには、体操着に顔を埋める私が写っていた。
「そ、それだけは…い、言います。岩崎さんの体操着の、匂いを、嗅いでました…」
「それだけじゃないですよね。匂いを嗅ぎながら、何をしていたんですか?」
「それは、その…」
「樹里センパイも、見てましたよね?」
「見てました、瀬里奈様」
スーツを着て、教師に扮する私の前に、高校の制服を来た瀬里奈と樹里が立っている。
「ちゃんと、写真も撮ってるんですよ?」
「ご、ごめんなさい…」
「言ってください、先生」
「岩崎さんの体操着の匂いを嗅ぎながら、お…オナニー、してました」
「教師ともあろう方が、教え子の体操着でオナニーしてただなんて。恥ずかしいと思わないんですか?」
「恥ずかしい、です…」
「ですよね。この写真が出回ったら、皆ビックリしちゃいますよ。まさか、あの真面目な葉月先生が、って」
「お願い、それだけは…皆には内緒にして…」
「どうしよっかなー」
「何でもしますから…」
「ホントに?何でもするの?」
「は、はい…」
「じゃあ、私のペットになって、先生」
「ペ、ペット、ですか?」
「嫌なの?」
「い、嫌じゃないです」
「ですよね。むしろ先生なら、そういうの、好きでしょ?」
「それは…」
「違うの?」
「違わないです…」
「あはは!正直ですね。分かりました、ペットにしてあげます。樹里センパイ、よかったですね、ペットの後輩ができましたよ」
「は、はい、瀬里奈様…」
「樹里センパイも、先生と同じで、私の服の匂いを嗅いでオナニーしてたの。まあ、樹里センパイは体操着じゃなくて靴下だったんだけど」
恥ずかしそうに俯く樹里。
「最初は反抗的だったのに、今じゃこんなに従順になっちゃって。昔はあんなにカッコよかったのに…」
「瀬里奈様、言わないで…」
「ふふ、ごめんね、樹里センパイ。じゃあ、葉月センセイ?ペットにしてくださいって、ちゃんとお願いしてね?」
「は、はい。岩崎さんの…」
「岩崎さんじゃなくて、瀬里奈様、ね。やり直し」
「せ…瀬里奈様の、ペットにしてください」
「ペットなら、四つん這いになって、お願いして」
瀬里奈の足元に跪き、四つん這いの姿勢になる。
「瀬里奈様の、ペットにしてください…」
シャッターを切る音。
樹里が、瀬里奈の前で四つん這いになっている私を撮っていた。
「はい、よく言えました、葉月センセイ。ペットになった記念に、葉月センセイのオナニー、見ててあげますね。ほら、体操着を貸してあげるから、続き、していいですよ」
「は、はい…」
「私も、ペットになった葉月センセイのオナニー姿、撮らせてもらいますから」
「えっ?」
「葉月センセイの情けないオナニー姿、きちんと保存してあげますね。ほら、早くしなさい?グズグズしてると、見ててあげないよ?」
「は、はい、ごめんなさい」
「樹里センパイも、私の靴下の匂い、嗅ぎたいでしょ?」
「か、嗅ぎたいです!」
「葉月センセイの写真、樹里センパイも撮ってください。私が気にいるような写真が撮れたら、嗅がせてあげる」
「あ、ありがとうございます、頑張ります!」
部屋に、シャッター音が響く。
私は、瀬里奈の匂いを胸いっぱいに吸い込みながら、私の痴態がカメラに撮られているのを感じていた。

コメント

  1. ファン より:

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    3p良いですね!
    Mが2人の3pは作品の中でも初めてですよね!素晴らし過ぎます!
    主従関係、最高です…
    もう何度も読み返してます!
    これからどこまで堕ちていくのか、とても楽しみにしています!
    コロナで世の中大変ですけど、頑張ってください!

  2. slowdy より:

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    >ファンさん
    いつもコメントありがとうございます!
    確かに、Mが2人の3pは今回が初めてですね。これまでとはまた違ったシチュエーションが書けて、書いていて楽しかったです。
    今後の作品でも、取り入れていけたらと思っています。
    実は、このお話は次回が最終回となります。なので、ご期待に添えない部分もあるかもしれません…ごめんなさい!
    後日談として、もっと深く掘り下げて書けたらと思っていますので、その時は是非、よろしくお願いします!
    健康には気をつけて、なるべくコンスタントに作品をお届けできればと思います。ファンさんも、どうかご自愛ください。

  3. みどり より:

    SECRET: 0
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    ペットプレイのシーン最高でした!続きが待ち切れないです。

  4. slowdy より:

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    > みどりさん
    コメントありがとうございます。
    そして、ごめんなさい!プレイのシーンは5話までだったんです…
    ペットプレイについても、今後また取りあげられたらと思っていますので、どうか気長にお待ち頂けますと幸いです。