カメラ！カメラ！カメラ！ あとがき

ネタバレを含みますので、まだ本編をお読みでない方はまずそちらをお読みください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回は、カメラ（写真）をテーマにした物語となりました。
当初は『近所に引っ越してきた女の子に翻弄される女性』という構想でしたが、最終的に今の形となりました。
ひととおり書き上げた際、物語が平坦すぎると感じ、大幅に書き直しました。
裏テーマを『トラウマ』とし、カメラを通した交流でトラウマと向き合えるようになっていく、という設定を加えました。
途中で大幅に書き直した結果、一部で整合性が合わなくなってしまい、修正に時間がかかる事態となってしまいました。
【登場人物について】
葉月…押しに弱い、近所の優しそうなお姉さん。
過去のトラウマからカメラに遠ざかっていましたが、瀬里奈達と出会い、交流していく中でカメラの魅力を知り、トラウマを乗り越えていきます。
かつての恋人である千秋と今後どうなっていくか、いつか後日談を書けたらいいなと思っています。
構想の段階では主婦で、単身赴任の夫がいるという設定でした。
瀬里奈…カメラ大好き少女。
相手がどういった人間なのか、直感的に感じることができます。
といっても超能力的なものではなく、相手の仕草や表情、言葉の雰囲気などから直感的に伝わってくるといった感じです。
父親が写真家で、その影響でカメラに興味を持つようになります。
トラウマと呼ぶような出来事はなく、大好きなカメラの世界にひた向きに突き進んでいきます。
構想の段階では、葉月を調教するためにあれこれ画策する女の子という設定でした。
樹里…周囲からの期待と自分自身のギャップに悩む少女（女性）。
その外見から『カッコよさ』を求められていますが、実際は『可愛らしいもの』が大好きです。
瀬里奈と出会い、自分を晒け出せる相手が見つかり、ようやく自分自身の趣味を自身で受け入れることができるようになりました。
モデルとしての道か、デザイナーとしての道か、進路で悩んでいます。
当初は、ただ瀬里奈に調教される女子でしたが、一度書き上げてから、今の設定へと修正しました。
葉月と同じく、瀬里奈との出会いで救われた一人です。
千秋…葉月のかつての恋人であり、トラウマの原因を作った張本人。
自分もそのことがトラウマとなっており、以来写真を撮ることはありませんでした。
大学を卒業し、就職。
カメラ以外に熱中できる物を探しますが、結局見つからず、今は会社と家を往復する日々です。
頭のどこかでカメラの事が忘れられませんが、自身のトラウマと、何より葉月への自責の念から、カメラを封じています。
当初は物語にはおらず、書き直しの際に新たに誕生したキャラクターです。
【タイトルについて】
とある有名な楽曲から拝借しました。
元ネタとはだいぶ違いますが、『三人の女性がカメラを通して成長していく』という意味合いで、使わせていただきました。
【後日談について】
上でも書きましたが、いつか後日談を書ければいいなと思っています。
葉月と千秋。または葉月、瀬里奈、樹里の三人。
コメントでもいただきましたが、Ｓが一人、Ｍが二人というシチュエーションは今回初めて書きました。
このシチュエーションだけでも色々な設定が考えられそうで、今後の作品でも活かしていけたらいいなと思っています。
また、コメントで、５話以降の展開についてご期待いただいている旨のメッセージをいただきましたが、その時点で既に最終話の内容が決まっており、申し訳なく思いつつも、このような形で締めさせていただきました。
後日談か、次回以降の物語の中で、活かしていけたらと考えています。
【次回作について】
会社の先輩・後輩というテーマで書けたらと思っています。
話の方向性は決まっているので、後はそれをどう形にするか…
少々お時間をいただいてしまうかもしれませんが、気長にお待ち頂けますと幸いです。
また、こういった内容が読みたい等ありましたら、コメントかメールフォームにてご連絡いただけますと幸いです。