あのサイトを見たときから、サイトを見るのが私の日課となった。
頭ではいくら否定しても、身体があの快楽を覚えてしまった。
マゾヒストと呼ばれる人達がいることは知っていた。
でも、それは遠い世界の話だった。
まして、自分がそうだったとは、思うはずもなかった。
誰にも知られてはいけない。
知られたら、終わり。
そんな背徳感も、快楽を高める一因になっていた。
いつものように、あのサイトにアクセスする。
例の二人組の画像を観る。
何か、物足りない。
裸の女の子に自分を投影するも、満たされない。
もっと、もっと強い刺激が欲しい。
空虚な自分を満たしてくれるような、強い刺激が…
ある画像が目に入った。
裸の女性と、やや小柄な女性…いや、女の子というべきか。
女の子は、学校の制服を着ている。
もしかすると、女性は教師で、女の子はその教え子なのだろうか。
女性の身体には、なにやら文字が書かれている。
「メスブタ、調教中…?」
心臓が大きく脈打つのを感じた。
よく見ると、画像は動画のサムネイルのようだった。
サムネイルの下には、『マゾ奴隷の自己紹介』と書かれている。
はやる気持ちを抑えつつ、スマホにイヤホンをつなぐ。
イヤホンを耳にかけてから、サムネイルをタップした。
動画の読み込みが始まる。
映し出されたのは、きれいな女性だった。
髪が長く、知的な雰囲気がある。
サムネイルに映ってた女性だと思うが、先ほどのイメージとはかけ離れている。
女性はどこか落ち着かない様子で、イスに座っている。
「先生、どうしたんですか、ソワソワしちゃって?」
どこか幼さの残る、舌ったらずな声。
おそらく、サムネイルに映っていた女の子だろう。
女性は何か言いかけたが、結局、黙ったまま俯いてしまった。
「今日は、いつも自分を偽っている先生の本当の姿を、皆に見てもらいましょうね」
楽しげな女の子の声に、黙って頷く女性。
「じゃあ、いつもの格好になってください、先生?」
「はい…」
消え入りそうな声。
しばらくモジモジしていた女性は、やがて服を脱ぎ出した。
一糸まとわぬ姿で立ち尽くす女性。
恥ずかしそうに、手で大事なところを隠している。
「先生、手をどけてください」
女の子の言葉は丁寧だが、有無を言わさない迫力がある。
手を身体の後ろに回し、カメラにあられもない姿を晒す女性。
赤く上気した顔は、彼女が私と同族の人間であることを物語っている。
「先生、先生の恥ずかしい姿、カメラの前の皆に見られちゃってますよ?」
「い、いや…」
恥ずかしそうに身体をくねらせる女性。
その言葉や態度とは裏腹に、どこか嬉しそうな表情。
「手で隠さない!」
女の子の声。
さっきとは打って変わって、冷たさのある声だった。
「まずは、いつも先生が私の前でしていることを、カメラの前でしてください」
「は、はい…」
そう言いつつも、モジモジして、何も始めない女性。
「先生、私、待たされるの嫌いなんですけど」
「ご、ごめんなさい…」
そう言って、女性は自分の両手を頭の後ろに持っていく。
そして、ガニ股になった。
知的そうな女性が、滑稽で、情けないポーズをとっている。
「わ、私、■◾️は、▲▲様に調教していただいているマゾなメスブタです。▲▲様、どうか今日もみじめでな情けない■◾️に、▲▲様のお情けを恵んでください」
顔を真っ赤にしながら、カメラに向かって喋る女性。
名前のところは、編集で消されていた。
「ふふ、よく言えました。先生えらいね。いい子、いい子」
「でも、これで皆に先生がマゾだってこと、知られちゃったね。それに、調教していただいているメスブタだなんて。恥ずかしくないのかな。カメラで撮られちゃってるんですよ?」
恥ずかしそうに身悶えする女性。
「マゾなメスブタちゃんは、私にどうされたいのかな?」
女性の羞恥心を煽る女の子。
「卑しいメスブタの■◾️の身体に、▲▲様の手でお化粧してください」
「ふふ、いいですよキレイになったメスブタちゃんの姿、しっかりと記録しておきましょうね。嬉しいでしょ、先生?」
「は、はい、嬉しいです」
「■◾️、お化粧箱、持って来なさい」
今までと打って変わり、冷たく、迫力のある声。
「は…はい!」
女性は足元にあるバッグから箱を取り出した。
見慣れた箱。
あれに入っているのは…
女性はフタを開けた状態で、女の子に箱を差し出す。
女の子は、箱の中から1本のマジックを取り出した。
「今からメスブタちゃんの身体にお化粧をしていきます。見てください、この顔」
女性の顔がアップになる。
だらしなく緩んだ表情。
潤んだ目。
卑屈な笑みを浮かべた彼女からは、先ほどの知性は微塵も感じられない。
ただ年下の女の子にいいようにされ、モジモジしながら彼女の『お化粧』を待つマゾ女がそこにいた。
「■◾️、こっちに来なさい」
目を伏せながらも、嬉しそうに女の子に近づく女性。
マジックのキャップが外される。
ペン先が、女性の白い肌に近づいていく。
卑猥な単語が、女性の身体に刻まれていく。
女の子は、様々な色のマジックで、白いキャンバスを埋めていく。
女性は、マジックの箱を差し出した状態で、女の子の『お化粧』に身を委ねている。
胸、お腹、太もも…
女性から箱を取り上げる女の子。
「反対、向きな」
「は、はい…」
女性が後ろを向く。
きれいな背中、やわらかそうなおしり…
女の子は、ためらいもなく彼女の身体にマジックを走らせていく。
不意に、女性の身体が揺れ始めた。
切なそうな声が漏れる。
「■◾️、じっとしなさい」
書くのをやめず、言い放つ女の子。
「ご、ごめんなさ…あっ」
揺れは収まらず、むしろ次第に大きくなっていく。
やがて…
「あっ…くぅ…ん…」
前かがみになった女性。
突き出されたおしりが小刻みに震えている。
「あーあ、先生、イッちゃったの?」
「ごっ、ごめ…んな、さ…」
「私、まだ先生に触れてないよ?お化粧だけでイッちゃったの?」
馬鹿にしたような口調。
「す、すみません…」
「先生、こっち向いて」
よろめきながら、カメラの方へ向き直る女性。
「なんでイッちゃったの?」
「ごめんなさい…」
「ちゃんと、カメラに向かって説明して」
「は、はい…」
上目遣いで、カメラを見る女性。
「私■◾️は、▲▲様にお化粧していただくのが大好きなヘンタイマゾです。▲▲様にステキなお化粧をしていただいていると思うだけで気持ちよくなってしまい、我慢できずにイッてしまいました…」
「■◾️、どんなお化粧をしてもらったのか、カメラの前の皆さんに見せなさい」
「はい、▲▲様」
全身が見えるよう、腕を少し広げた状態で立つ。
そして、その場でぐるっと回転する。卑猥な言葉や図で全身が埋め尽くされている。
「■◾️先生のこんな姿を見たら、皆はどう思うかな?きっとびっくりするよね。普段あんなに真面目な■◾️先生が…美人で頭が良くて上品な■◾️先生が、実はこんなことされて喜んでるなんて」
「や、やめてください…」
消え入りそうな声。
「知ってる?■◾️先生って、クラスの中でも憧れてる子が結構いるんだよ?◯◯ちゃんとか、◇◇ちゃんとか。せっかくだから、この動画を後で二人に観てもらおうか」
「だ、だめ、それだけは…」
身体をくねらせながら抵抗する。
「だめ、とか言って、そんな顔で言っても説得力ないよ。ホントは今、二人に観られてるところを想像したんでしょ?」
「そ、それは…」
「ねえ、今どんな気持ち?」
「は、恥ずかしい、です」
「そりゃそうだよね。教え子の前で自分だけすっぽんぽんになって。身体中にエッチなラクガキされて。しかも、それで興奮してイッちゃうようなどヘンタイだったなんて。そんなことバレちゃったら恥ずかしいよね。恥ずかしくて、恥ずかしくて、とっても気落ちよくなっちゃうんだよね。普通の人だったら屈辱で耐えられないけど、でも、…はそれで気持ちよくなっちゃうんだよね」
「は、はい…」
トロンとした目で頷く。
「可哀想だね、マゾの人って。年下の女の子にいいようにされて、こんな情けない姿を動画に撮られて。自分のこと尊敬してる女の子たちに軽蔑されるかもしれないのに、それでも興奮しちゃうなんて…」
「そんなこと、言わないでください…」
「でも、私は■◾️先生のこと大好きだから、いっぱい、いっぱい可愛がってあげますからね。■◾️先生のエッチで、情けなくて、ブザマで、可愛らしいところ、いっぱい撮ってあげます」
「あ、ありがとうございます」
「■◾️先生のマゾ脳に、興奮と屈辱をたくさん刻み込んであげる。二度と後戻りできなくなっちゃうくらい恥ずかしくて、情けないこと、いっぱいしてあげるね。嬉しいでしょ?」
「うれしいです」
「じゃあ、きちんとお願いしてね。ちゃんとできたら、■◾️先生のこと、これからもいっぱいいじめてあげる」
「はい…」
跪き、額を床につける。
「私、■◾️は、教師という立場にありながら、教え子の…様に調教していただいているヘンタイマゾブタです。これからもどうか、この卑しいヘンタイをかわいがってください」
女性の頭に、自らの足を乗せる女の子。
「どーしよっかなぁ」
「お、お願いします」
グリグリと、頭の上で足を動かす。
力は入れてなさそうだが、髪はぐしゃぐしゃだ。
「はい、服従のポーズ」
そう言って、足をどける。
女性は、慌てて上体を起こす。
両腕と両足を少し曲げた状態で、仰向けになる。
犬が飼い主にお腹を見せる時のようなポーズだ。
「自分の教え子に屈服して、必死に調教を懇願する哀れな女性。これを見ている方は信じられないかもしれないけど、以前はカッコよくて、威厳があって、頼り甲斐のある人だったんですよ。でも今じゃ、ご覧の通りプライドのカケラもないマゾなメスブタちゃんになっちゃった。いや、今まで自分も周りも偽って生きてきて、ようやく本当の自分になれたというのが正しいのかな。まあ、分からないけど」
ハッ、ハッ、と、犬のように息をする女性。
潤んだ目でカメラを見つめる。
「よし、舐めな」
そう言って、片足を突き出す。
勢いよく起き上がる女性。
両手で丁寧に上履きを脱がせ、靴下に顔を近づける。
「一生懸命、私の靴下のニオイを嗅いでます。前に一度嗅がせてあげたら、やみつきになっちゃったみたい」
しばらくニオイを堪能した後、靴下を脱がせる。
つま先に顔を近づけ、やはりニオイを堪能する女性。
そして、足の指の一本一本を丁寧に口に咥えていく。
「次、反対」
反対側の足を突き出す。
突き出された足を、先ほどと同じように堪能する女性。
「はい、終わり」
足の指をしゃぶっていた女性は、名残惜しそうに顔を離した。
「じゃあ、ご褒美あげる。今日は特別に私の靴下を使わせてあげる」
「あ、ありがとうございます」
靴下を拾い上げ、再びニオイを堪能する。
「■◾️の屈服マゾブタオナニーショー、最後までちゃんと録画しているから、皆に楽しんでもらえるよう、いっぱい気持ちよくなるんだぞ、先生?」
片方の手で靴下を持ち、もう片方の手で自らの秘所を擦り上げる女性。
もはや、女の子の声が届いているのかどうか
囃し立てる女の子の声。
全身ラクガキだらけで、靴下のニオイを嗅ぎながら、一心不乱にオナニーする女性。倒錯的な世界。
私は、女性に負けないくらい速く、股間に伸ばした手を動かしていた。
コメント
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こんにちは、復活おめでとうございます!
私も年上の少女が年下の少女に弄ばれるような作品が大好きなので、新作の小説もとても楽しみにしています。
今後麻衣がどのように堕ちていくのか、ワクワクしながら待ってます。
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>ロムさん
コメント、ありがとうございます!
大変、お待たせいたしましたm(_ _)m
このジャンルは、当時も今もあまりメジャーではないのか、作品を見かけることが少なくて寂しいのですが、コメントやメールフォームなどで、楽しみにしてくださる方からの感想をいただき、非常に励まされました。
今の自分に書けるものを書いていくことで、感謝の気持ちを形にしていけたらと思っています。
物語も中盤を過ぎ、今後ますます倒錯していく麻衣を、どうか最後まで見守っていただけますと嬉しいです。