Brave New World 最終日 2/2

既に何人かの部員が音出しを始めていた。
茜と目が合う。
何か言いたそうなその口からは結局何も出ず、ただ悲しげな視線を送ってくる。
松山が近寄ってきた。
目で、ついてくるよう合図してくる。
黙って従った。
音楽室から少し離れたトイレ。
無言のまま中に入る。
松山の手がスカートの中に入ってくる。
指でゆっくりと秘裂をなぞり、ほくそ笑む。
「やっぱり濡れてるわ。ノーパンで感じてたのね?」
何も言えず、顔を逸らした。
指で、割れ目を擦りあげてくる。
「トモコは本物のヘンタイさんね。授業中も、私にされることを期待してここを濡らしてたんでしょう」
「そ、そんなこと、ない…」
「ここをこんなにして言っても説得力ないわよ。自分の身体に正直になりなさい。期待してたんでしょ?」
「は、はい…」
「いい子ね。トモコは素直なのが一番可愛いわ」
指が一番敏感な部分に触れてきた。
嬌声が漏れる。
「可愛い声で鳴くんですね。ホント別人みたい」
クリトリスを指で弾かれた。
電気がつま先から脳天にまで走り渡った。
「あまり大きな声を出すと、他の部員に気付かれちゃいますよ。それとも、トモコは気付かれたいのかな?」
両手で口を押さえる。
「トモコ、本当は皆に見てもらいたいんでしょ?自分の恥ずかしい姿を、皆に見てもらいたいんでしょ?」
頭を左右に振る。
「嘘、私知ってるんだから。トモコは自分がヘンタイだって事、皆に知ってもらいたいのよ」
頭の奥がぼうっとしてきた。
「皆に蔑まれて、笑われたいんでしょ?皆になじられるのを想像しながらいつもオナニーしてるんでしょ?」
「私、は…」
「認めなさい、あなたの本当の欲望を。そうすればもっと気持ちよくなれるわよ?」
「私、はっ」
「ほら、どんどんお汁が溢れてくるわよ。どんなに否定しても、身体は嘘をつけないのね」
耳元に息を吹きかけられた。
脳の奥が溶けそうだった。
「どう?もっと気持ちよくなりたいでしょ?」
「な、なりたい…もっと、気持ちよく…」
「いい子。ホントにトモコはいい子ね」
指の動きが激しくなる。
「今から私の言うとおりにするのよ、いいわね?」
「はい…」
音楽室に戻る。
殆ど全員が集まっていた。
「皆、そのままでいいから聞いて」
視線が私に集中する。
「今日は、皆に大事な話があるの。聞いてちょうだい」
部員がざわめきだした。
もう後に引くことは許されなくなった。
部員のざわめきを後に、一度音楽室を出る。
松山の待つトイレに戻り、服を全て脱ぎ捨てた。
松山はポケットから首輪を取り出し、私の首にかける。
紐を結び、私に床に這うよう命じた。
松山に引っ張られ、四つんばいのまま音楽室に向かう。
「トモコ、準備はいい?今までの自分にサヨナラして、新しい未来を迎えるのよ」
新しい未来。
顔が火照って、頭が上手く働かない。
「ほら、行くわよ」
扉が開かれた。
松山に従い、私も中へ入る。
悲鳴が聞こえた。
方々から声が上がる。
どれも聞き覚えのある声だった。
「皆さん、今から部長が皆さんに話したい事があるそうです。さあ部長、どうぞ」
「み、みな、みなさ…」
声が震えて、うまく喋れない。
「み、みなさん、私、柏木、と、友子、は…」
部員が私を見つめる。
驚いていた。
ただ、驚いた顔をしていた。
「わ、私、柏木友子は、どうしようもない変態です。み、皆さんに恥ずかしい格好を見られて感じる、マゾ犬です」
ざわめきが大きくなった。
「今日から私は、部長ではなく…み、皆さんのペットです。どうか可愛がって下さい」
「せ、先輩、何言ってるんですか。悪い冗談はやめて下さいよ」
部員の一人が言った。
「冗談じゃ、ありません…その証拠に、私の一番恥ずかしい姿を見てください」
決して見られてはならない大切な部分を、皆に見えるように晒す。
誰かの鳴き声が聞こえた。
「い、いきます」
言い終わらないうちに、思い切り放尿した。
床に大きな水溜りができていく。
誰かが駆け寄ってきた。
泣きながら、私を抱く。
懐かしい香りがした。
「サヨナラ」
Brave New World  了

コメント

  1. Keic より:

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    久しぶりにチェックしたら更新がっ!
    何というタイミング・・・。
    Brave New Worldもついに完結ですねぇ~。
    個人的にはもう少しラブ多目が好きですが、これも非常に
    ドキドキさせられました(生言ってすみません^^;
    更新期待してますこれからも頑張ってください。

  2. slowdy より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >Keicさん
    ついにラストを更新することができました!
    大変長らくお待たせいたしました!
    今後は、もっと甘々なお話も書いてみたいなーと思ってます。
    (このお話も書き始めた当初はそういう展開を考えていたのですが…)
    相変わらずの不定期更新になりそうですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
    これからもよろしくお願いします。

  3. トン より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    Brave New World がついに完結しましたね。年下の女の子の奴隷となるというシチュエーションもすばらしいですが、徐々にマゾの性癖を見破られるドキドキ感が伝わって、すてきなお話でした。新作を楽しみにしています。

  4. slowdy より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >トンさん
    ありがとうございます。
    そうおっしゃっていただけると作者冥利に尽きます!
    まだまだ書いてみたいお話があるので、そちらのほうも楽しんでいただけたらと思います。

  5. KOU より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    もっと読みたいです。
    ホント楽しみにしてるんです。