OL物語 1話

この会社には、ある慣習があった。
入社して3〜5年目の社員が、新入社員の指導担当につくというものだ。
私が担当するのは、雪乃という女子社員だった。
背が低く、ポワポワっとした、可愛らしい感じの子で。
第一印象は、どちらかというと苦手なタイプだった。
嫌いとかではなく、あまり接した事がないタイプだったので、どう接すればいいか分からなかったのだ。
「夏希先輩、よろしくお願いします」
実際話してみると、雪乃は非常にしっかりした子だった。
とりわけて優秀というほどではないが、私や職場の人達が教えた事を一生懸命学んでいた。
最初は緊張感が伝わってくるほどだったが、少しずつ、仕事や職場にも慣れてきたようだ。
雪乃が入社して数ヶ月。
職場の飲み会が開催された。
毎年恒例となっている暑気払いだ。
私はお酒が苦手という訳ではないのだが、さほど強くもない。
無理にお酒を勧めてくる人はいないが、注がれているうちに、少しずつ酔いが回ってきた。
隣に、雪乃がやってきた。
「夏希先輩、いつもお世話になってます」
そう言って、お酒を注いでくる。
「ありがとう。どう、仕事は慣れた?」
「はい、おかげさまで!指導担当が夏希さんでよかったです。優しく教えてくださって。それに、職場の皆さんもとても親切で…」
「そう」
しばらく雑談した後、雪乃は別のテーブルへ移った。
私も一通りお酒を注ぎに回ってから、自席に戻ってくる。
ふと、雪乃が視界に入る。
隣の係の社員に、お酒を注がれていた。
悪い人ではないのだが、お酒が入ると人にお酒を飲ませようとしてくる。
雪乃が、困ったような顔でこちらを見てくる。
しょうがないな…
さりげなく雪乃に近づく。
件の社員が目を離した瞬間、雪乃のお酒を飲み干した。
「先輩、ありがとうございます」
雪乃が私にだけ聞こえるくらいの声で言った。
つい、飲み過ぎてしまった。
酔いが、いつもより回っている。
マズイな…
暑気払いがお開きとなった。
二次会へ行く人と、そのまま帰る人とに分かれている。
「夏希さん、この後どうする?」
先輩の女性社員に声を掛けられた。
どうしようかな…
ふと、真っ赤な顔をして座り込んでいる雪乃が目に入った。
結局、あの後だいぶ飲まされたらしい。
「雪乃がだいぶ酔ってるみたいなので、送って帰ります」
「あ、せんぱーい」
少し呂律の回らない声。
「だいぶ飲んだみたいね」
「す、すみませーん」
「今、タクシー呼ぶから。家、どの辺?」
タクシーで、雪乃のマンション前まで来た。
「雪乃、マンションに着いたよ。起きられる?」
「うーん…」
やれやれ。
どうしようか迷ったが、部屋まで送ることにした。
雪乃を支えながら、マンション内に入っていく。
部屋番号を聞き出し、部屋の前まで来る。
「雪乃、部屋の鍵、出して」
「はーい」
カバンの中に手を入れ、鍵を取り出す。
雪乃から鍵を受け取り、部屋の中へ入る。
取り敢えず、ソファーに座らせてから…
突然、雪乃に押し倒された。
「…え?」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
雪乃が私を見下ろしている。
「先輩、処女でしょ」
「は?」
いきなり何を言っているのだ、この子は。
「誤魔化しても無駄ですよ」
押しのけようとする。
思った以上に強い力で押さえ込まれている。
「あなた、酔ってたんじゃないの?」
「先輩と二人っきりになるためのお芝居ですよ」
妖艶な笑みを浮かべる雪乃。
これまで見たことのない雪乃がいた。
「先輩のこと、可愛いなって思ってたんですよ。私、Mな女の子が大好きなんです。夏希先輩、Mでしょ?」
「ふ、ふざけないで」
「ふふ、強がっちゃって、可愛い…夏希先輩のそういうところ、凄く好き。ゾクゾクして、いじめてあげたくなっちゃう」
「ちょっと、いい加減に…」
言いかけた口を、雪乃の口が塞いだ。
「む、むぅ…」
雪乃の舌が入ってくる。
な、なんだこれ…
頭がボーっとする。
身体の力が抜けていく…
「目がトロンってしちゃった。ウブな夏希先輩には刺激が強かったかな?」
何か言おうとしたが、言葉が出てこない。
雪乃を睨みつける。
「まだそんな目をする余裕があるんですね。でも、いつまで保つかな?」
再び、口を塞がれる。
雪乃の手が、私のスカートの中に入ってきた。
「む、む…」
雪乃の手を掴むが、止める事ができない。
下着の上から、私の敏感な部分をなぞる。
「んんっ」
「手付かずだった夏希先輩の身体、私が開発してあげます」
「や、やめなさい…」
「本当にやめてほしいんですか?先輩の身体は、もっとして、もっとしてって、言ってますよ?」
「そんなわけ、ないでしょ」
「本当かな?じゃあ、ここに聞いてみよっと」
下着の中に手が入ってきた。
大事な所に、雪乃の手が触れる。
「うわ、夏希先輩のここ、もうこんなに濡れてる。エッチなお汁がどんどん溢れてきてますよ」
「うそ…」
「うそじゃないです。ほら、見てください」
下着から引き抜いた手を、私に見せつけてくる。
「やめてほしいなんて言っておいて、こんなに感じてたんですね」
恥ずかしい…
「素直になったら、もっと気持ちよくしてあげますよ」
「だ、誰が…」
「もう、しょうがないなあ」
再び口を塞がれる。
あ、これ、何も考えられなくなる…
気付くと、スカートを脱がされ、下着も脱がされ掛かっていた。
「ちょ、ちょっと、何を…」
「先輩が素直じゃないから、先輩の身体に聞いてみるんですよ」
あっという間に下着も脱がされてしまう。
雪乃が私の股間に顔を埋める。
「ちょ、ちょっと、やめなさ、ああっ」
未だかつて経験したことのない刺激が、身体中を走った。
「あ、ああん、あっ、あっ」
自分でも聞いたことのない声。
止めようと思っても、勝手に出てしまう。
年下の女の子に、いいようにされている。
次第に、絶頂が近づいてくる。
いかされる。
そう思った瞬間…
「まだ、だめです」
「…えっ」
「いかせてあげませんよ」
直前でお預けをくらった私の身体が戸惑っている。
「いかせてほしかったんですか?」
「そ、そんな訳ない、でしょ…」
「ふーん、そうですか」
意味ありげに笑う雪乃。
「素直になれば、もっと気持ちよくしてあげるんだけどなぁ」
そう言って、再び股間に顔を埋める雪乃。
「あああっ、そんな、くぅん…」
再びの刺激に、私の身体が歓喜する。
反抗しようとするが、それよりも強い感情がそれを拒む。
また絶頂が近づいてきた。
今度こそ。
その寸前…
「はい、ここまで」
「そ、そんな…」
「ふふ。やっぱり、いきたかったんですね」
「ち、違う!」
「もう、強情だなぁ、先輩は。でも、そうやって必死に耐えてる先輩も、可愛いですよ」
「いい加減に、しなさいっ…」
「だめでーす」
再びの責めに入る雪乃。
達しそうになっては止め、止めてはまた責める雪乃。
悔しい。
悔しいのに…
「お願い、お願いだから…」
「お願いだから、何です?」
「いかせて…」
もう限界だった。
「私に、いかせてほしいんですか?」
「くっ…そうよ、いかせて…」
悔しさと情けなさで一杯になる。
「んー、でも、頼む態度じゃないですよね。ちゃんとお願いしたら、考えてあげます」
「そ、そんな…」
「別に、ここでやめちゃってもいいんですよ?」
「わ、分かった、から…お願いだから、いかせて。もう限界、なの…」
「まだ分かってないみたいですね。お願いします、いかせてください、雪乃様、でしょ?」
「なっ…調子に、乗るな」
「あーあ、残念。あと少しで、とっても気持ちよくなれたのに…」
「わ、分かったから、言う、言うわよ」
悔しさと恥ずかしさが込み上げてくる。
それでも、ここまでじらされたまま終わってしまうのは耐えられなかった。
「お、お願いします、ゆ、ゆ、雪乃、さま…」
ようやく、言葉を吐き出す。
「何を、お願いしたいの?」
くそっ。
「わ、私を、いかせてください」
「私に、いかせてほしいの?」
「は、はい…」
「ふふ、あの雪乃先輩が、雪乃様、いかせてください、だって」
悔しくて、情けなくて、めまいがする。
「私の目を見て、もう一回言ってください」
雪乃を見る。
勝ち誇った顔。
こんなやつに…
でも、散々弄ばれた挙句、お預けをくらった状態の身体が、私を急かす。
「お願いします、雪乃様。私を、いかせてください」
「気持ちよくなるために、そんな事言っちゃうんですね。夏希先輩、プライドないんですか?」
「ぐっ」
「でも、だめでーす。まだいかせてあげない」
「な、なんで!」
「だって、言わされてる感満載なんですもん。心の底からお願いしてるって分かるまで、いかせてあげない」
「ううう…」
再び、責めに入る雪乃。
待ちに待った刺激に、身体が喜びの声をあげる。
違う…
また、直前で止められる。
分かっているのに…
分かっているのに、求めてしまう。
今度こそ、いかせてもらえると期待してしまう。
「お願いだから、いかせて!いかせてください!」
プライドをかなぐり捨て、懇願する。
「お願いします、なんでもしますから!」
「ぷはっ。ホントに?ホントになんでもします?」
「します!ホントにしますから、いかせて…」
「分かりました、いかせてあげます」
今度こそ、今度こそいかせてもらえる。
「い、いく、いきます、いくぅ…」
全身に電気が走る。
身体が痙攣する。
そして、静かに波が引いていく。
「ふふっ、いっちゃいましたね。どうですか、いかせてもらって。嬉しい?」
「う、嬉しい…です」
ボンヤリとした頭。
「夏希先輩、可愛かったですよ。いかせてもらいたくて、必死にオネダリしてる姿も、後輩にいかせてもらって嬉しそうな顔も。覚えてますか?なんでもしてくれるんですよね。楽しみだなぁ」
快楽の波が引いていった後には、後悔と屈辱、惨めさが残った。

コメント

  1. みどり より:

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    新作だー!ありがとうございます!
    いいようにされてしまった先輩がこれからどう扱われるのか楽しみです。

  2. slowdy より:

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    >みどりさん
    コメントありがとうございます!
    今回は、前作・前々作とは少しだけ趣向を変えてみようと思っています。
    楽しんでいただけたら嬉しいです。

  3. ロム より:

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    前作も楽しく読ませていただきました。
    今作は、確かに趣向が違う気がします。
    大人の女性が年下の少女(女性)に辱められるシチュエーションも好きなので、今回もかなり楽しみにしております!

  4. slowdy より:

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    >ロムさん
    コメントありがとうございます!
    甘い(?)作品が続いたので、今回は甘さを少し抑えめで書いてみようと思っています。
    なるべく色々なバリエーションに挑戦して行けたらと思います。
    今作も楽しんでいただけるよう頑張ります!