ネタバレを含みますので、まだ本編をお読みでない方はまずそちらをお読みください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回は、初のファンタジー作品ということもあり、個人的に思い入れの強い作品となりました。
アイテムや魔術といったものを自由に創造できるので、シチュエーションが広がる一方で、労力もその分必要となりました。
これまでにない展開をイメージすることもできるのですが、技量やエネルギー、時間が足りず、形にしきれなかった悔しさもあります。
ただ、これで感覚をつかむことはできましたので、もしまたファンタジー作品を扱う機会があれば、今回得た経験を活かせるのではないかと思っています。
本作は、稀代の魔術師と呼ばれる女性が、部下に能力や立場を奪われていくお話です。
構想として、おぼろげなイメージはあったのですが、なんとなく形にできそうな気がしたため、着手しました。
設定にこだわろうとしてしまった部分もあり、かえって中途半端になってしまったかも、と反省しています。
巨大魔石の秘密や、ソフィーの育ての親の話など、もっと掘り下げたかったのですが、それをしていたら完成がいつになっていたか…
【登場人物について】
マーティナ…若くして高位魔術を使いこなす魔術使い。
魔術の才能を持ちながら、不断の努力で今の地位や名声を得る。
周囲から将来を期待されるも、ソフィーと出会うことでその人生が大きく狂い始める。
人の感覚や記憶を操る魔術を得意としている。
本人は気づいていませんでしたが、魔石使いとしての資質も持っていました。
ソフィー…衛生課に所属する、有能な魔石使い。
魔石使い自体、数が多いとは言えず、その中でも特に秀でている。
育ての親は、戦時中に巨大魔石の研究を行っており、その影響でソフィー自身も魔石に興味を持つようになる。
幼年期に受けたトラウマがきっかけとなり、年上の女性をひれ伏させることに悦びを感じるように。
衛生課での先輩職員であるハンナとの交流によって、そのS性は開花していく。
巨大魔石との出会いによって、そのS性や野心が増強され、やがてその身を滅ぼしていく。
【設定補足】
巨大魔石…いまだ謎の多いいわくの魔石。
戦時中、エミティノ共和国はその大きな魔力を活用しようとするも、大きな事故へとつながってしまった。
軍部は秘密が洩れるのを恐れ、巨大魔石に関する資料の多くを処分。
事故の生存者に対しても、脅しに近い形で口止めを行う。
以降、巨大魔石は封印され、魔石使い自体も不自然なまでにその数を減少させた。
魔石使いとして高い資質を持つもの同士が、互いに相反する感情を強く抱くことで、巨大魔石が反応。
本人の人格や倫理観を半ばねじ曲げるような形で、それらの感情を無理やり増幅させる。
戦時中はソフィーの育ての親とその同僚によって、数十年後にマーティナとソフィーによってその反応が引き起こされた。
魔術使いについて… エミティノ共和国は魔石の産地であり、多くの魔石が山や地中に存在している。
それらが放つ魔力に晒され続けている国民は、もともと持っている遺伝的な素質や歴史(教育)といった要因もあり、程度の差こそあれ皆魔術の才を持っている。
【次回作について】
次回以降ですが、しばらくは現代物を書くと思います。
ファンタジーものを書くとしたら、本作の番外編か、あるいはもっと気軽な内容(世界観)のお話かも…
詳細は未定ですが、Brave New Worldの内藤先生の話を書けたらと思っています。
正直なところ、本作についてどう捉えていいか、自分でも少し戸惑っています。
ただ、もう少し時間と手間をかけてあげたら…という思いはあります。
本作をお読みになっての感想(面白かった点、イマイチと感じた点など)があれば、お手数ですが率直なご意見を頂けると大変助かります。
コメント
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Magic stone楽しく読ませていただきました。魔法を使って過去の記録を見せたり、認識を操作したり、記憶を消したり、便利だなぁ、と。
いろいろ想像出来て面白かったです。
例えば1話のハンナの記録映像は本物なのか、とか。その後マーティナが影響を受けたのは、本当に自分の意志なのか、とか。
自分の願望を抑えきれずに、気持ちを告白するところがとても好きなのですが、それが本当に自分の意志なのか、というのはかなり気になります。
少し分からなかったところとしては、2話の巨大魔石のところでのシーン。
あれは実際の出来事なのか、それともマーティナの妄想だったのか。実際の出来事として、事故なのかソフィーが仕組んだのか。仕組んだとしたのなら記憶を消す必要があったのか。その後ソフィーも覚えていないというのは本当なのか。
それと誤字報告です。
第1話
>映像の魔石という物がござます。
ございます
>ヘレンやソフィー意外にも、機関の中で魔石使いはいる。
ヘレンやソフィー以外にも
いつも楽しく読ませてもらってます。今回もありがとうございました。感謝します。
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ついさっきコメントを書いたものです。追記です。
疑問点について、しっかりあとがきに書かれていましたね。大変失礼しました。申し訳ない。
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こんにちは、今回も楽しませていただきました。
魔術などを使ったプレイなど、設定を活かしていていたと思いますし。
終盤に向けてエロさも盛り上がっていて個人的には良かったと思います。
何かあるとしたら、個人的にはサブキャラの説明が若干不足していたのかなと思います。
シンディアとエルヴィナの登場が唐突だな感じました。
6話以降を読めばある程度つかめますが、最初にどういうキャラクターの説明かがあればますます話にのめりこめるのかなと思いました。
ただ、全体的に面白くエロかったので、こういうジャンルの作品をまた書いていただきたいなと思いました。
本作の番外編ならソフィーのトラウマと、ハンナがどのようにして堕ちたかが気になりますね。
Brave New Worldは何度も読み返しましたし、立場逆転の百合に本格的にハマったきっかけの一つ(マジ)なのでとっても楽しみにしています。
あとがきのオマケ欄を見て、女教師が生徒に調教されるとこが読みたい!と思っていましたし、友子を交えてのところもかなり気になっていました。
何はともあれ、次回作も楽しみにしています。
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上に書こうとしていたのが抜けてしましました。
過去の話含めて内藤先生というキャラをとことん掘り下げてもらえればと思います。
長々と失礼いたしました。
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いつも楽しく拝見させていただいています。これまでファンタジーものは、イメージしにくい、感情移入しにくい、と思って敬遠してきましたが本作品は最後まで楽しく読まさせていただきました。
ただの私の感想になりますが、楽しめた理由は「自分が好きな設定(年下攻め)であり、ファンタジーではありながらも何でもありにならず、あくまで人対人の感情の部分が基本に書かれてる」というところです。逆にやはり苦手だと感じた点としては、「登場人物の名前が外国人名で覚えにくい(私が頭悪いだけw)」というところです。
今後も素敵な作品書いていただけるのを楽しみにしています!
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Magic stone本来なら自分より遥かに格下の存在に全てを奪われて服従させられるというとても好みのシチュエーションで最高でした!!
ただ個人的な好みを言うならば最後は幻想の世界みたいなソフィー様に弄ばれるマーティナのエンドがよかったです。
救いがある終わりじゃなくて、lunaticみたいにバッドエンドだけど本人は幸せみたいなのがすきなので…
マゾダンスとか見世物にされるシチュエーションが特に好きなので部下たちに馬鹿にされながら踊るエルヴィナ様の幻想の世界は最高でした!!
もし良かったら最終話ではダイジェストにされたソフィー様に支配されるマーティナの生活や、ソフィー様完全勝利の世界で弄ばれるマーティナのifエンドなどを書いてくれたら嬉しいです!!
逆転少女の小説が大好きなので次回作も応援してます!!
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>11/22にコメントをくださった方
コメント、ありがとうございます!
ファンタジー的なアイテムや魔法は、調教の手段としても、物語の展開を変えるきっかけとしても使えるので、非常に便利だと感じました。
便利すぎるので、『何でもあり』になってしまわないよう気をつけました。
(この辺りのさじ加減が大切かなと思っています)
巨大魔石についても、もう少し説明を加えたり、本編に絡ませたりできればよかったなぁ、と思っています。
あくまで、エッチな内容が主なので、それ意外の要素をどこまで入れていいのか、探り探りでしたが…
好意的なコメントもいただけて、ホッとしたというか、本当にありがたいです。
誤字についても、ありがとうございます!
なかなか誤字を減らすことができず、お恥ずかしいです…
こちらこそ、ありがとうございます!
今後とも、よろしくお願いいたします。
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>ロムさん
いつもありがとうございます!
確かに、今思うとシンディアとエルヴィナの登場は唐突でしたね。
設定やシチュエーションに意識が行きすぎてしまい、人物描写がおろそかになってしまったようです。
こういったお話は、相手との関係性が特に大事なので、気をつけないと…
今回の作品を通して、色々な気づき(反省点や、発見など)を得ることができたため、いつかまたファンタジー作品に取り組んでみたいなと思っています。
今作で書ききれなかった部分もあるので、登場人物の誰かにスポットを当てて、番外編のようなものを書いてみたいですね。
Brave New Worldですが、内藤先生の話を読んでみたいというご意見を色々な方からいただきます。
(本当にありがたいことです)
10年以上も前の作品なので、皆さんの期待を裏切らない作品を書かなければ、という思いもあるのですが、逆に今だからこそ書ける内容もあるかもしれないと、前向きに考えています。
少しずつ、物語のイメージが出来つつあるので、楽しんでいただけるような作品としてお届けできたらと思います。
これからも、よろしくお願いします!
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>なおさん
コメント、ありがとうございます!
私が作品作りで気をつけていることの一つに、なるべく読みやすい物語を、というものがあります。
暴力的なシーンであったり、むずかしい言い回しなどはなるべくしないように心がけています。
なので、そう言っていただけて非常に嬉しいです。
ファンタジーは現実世界では存在しないもの(アイテムや魔法など)を扱うため、どうしてもリアリティがなくなってしまいやすいのではないかと思っています。
使用する際の制約(上司の許可がないとだめ)とか、ペナルティとか、そういう人間臭さのようなものが大切ではないか、と、個人的に感じています。
名前については、申し訳なく思っています(^^;;
(作者である私自身、どっちがどっちだったっけ、となる始末です…)
登場人物一覧を載せたり、登場のさせ方を工夫したり、この辺りも課題かな、と思っています。
これからもぜひ、よろしくお願いします!
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>デンジさん
コメント、ありがとうございます!
本来なら自分に敵うはずもない相手にいいようにされ、やがて本当に敵わなくなってしまうというシチュエーション、エッチですよね。
徹底的にソフィーに弄ばれる展開を望まれる方は多いようですね。
今回は一応(?)救いのある形で終えることができたので、番外編(if)ではもう少しマーティナに可哀想な目に遭ってもらうかな、と思っています。(番外編を書くとしたら、ですが…)
部下たちの前で行うマゾダンスについては、今回はさらっと終わってしまいましたが、もう少しスポットを当てて書いてみたいな、と思いました。
立場が堕ちてしまったという感じが特にして、一対一の調教とはまた違った羞恥心や屈辱感があるように感じました。
今回は上手く書ききれなかったと感じた部分もあるので、そういった反省も活かしつつ、次回はもっと徹底的に貶められてしまうなお話を書けたら、と思います。
これからも、よろしくお願いします!