救いの女神 プロローグ

「私のユニフォームで、何をしてるんですか」
「ご、ごめんなさい…」
「部室の中で、後輩の汗が染み込んだユニフォームを持って、何をしていたのかって聞いてるんです、宮原先輩」
イジワルっぽい口調。
「私のニオイを嗅いで、発情しちゃったんですね。それで、我慢できなくなっちゃったの?」
「は、はい…」
「宮原先輩は、ご主人様のニオイを嗅いでエッチな気分になっちゃって、独りでミジメに慰めてたんですね」
「は、はい、そうです…」
「でも、私はユニフォームを勝手に使っていいなんて許可した覚えはないんですけど」
「ご、ごめんなさい…」
「オシオキが必要ですね。ほら、ここで裸になってください」
「え、こ、ここで?」
「私の言うことが聞けないんですか?」
鋭い目つきで睨まれる。
「す、すみません、脱ぎます」
上履きと、靴下を脱ぐ。
そして、1枚ずつ服を脱いでいく。
一糸まとわぬ姿。
部室とはいえ、学校で全裸になるのはさすがに恥ずかしい。
まして、後輩の前なのだ。
「は、裸に、なりました…」
「そう。じゃあ、スマホを出してください。私が宮原先輩の恥ずかしいところ、撮ってあげる」
バッグからスマホを取り出す。
「準備もできたし、オシオキを始めてあげます」
スマホを手に取り、私に向ける。
「スマホに向かって自己紹介してください。ポーズも忘れないでね」
立った状態で、両手を頭の後ろに回す。
膝を少し曲げる。
そして…
「私、宮原は、部活の後輩である篠田様に調教していただいている、ヘンタイマゾ奴隷です。篠田様に屈服し、命令されることでかんじてしまう、どうしようもないマゾ女です」
いつも、妄想の中で繰り返してきたセリフ。
何も考えなくても、自然と口をついて出た。
「よくできました。宮原先輩はお利口さんですね」
長イスに腰掛ける篠田。
嗜虐的な笑みを浮かべながら、こちらを見ている。
じゃあ、次は服従のポーズね」
「はい…」
仰向けになる。
背中に、床のヒンヤリとした感触が広がる。
篠田が、私を見下ろしている。
両腕と両足を曲げた状態で、身体の前に出す。
私は卑屈な笑みを浮かべ、篠田に媚びる。
長イスに座る篠田が、楽しそうに笑う。
見下したように笑う篠田を見て、私は胸がしめつけられるような喜びに包まれる。
「宮原先輩、いや麻衣。マゾ犬らしい、情けない姿になっちゃったね。どう、嬉しい?」
「はい、嬉しいです…」
「じゃあ、お礼を言わないとね」
「はい…篠田様、ありがとうございます」
「でも、これはオシオキなんですよ?それなのに喜んでちゃ、オシオキにならないじゃない」
「ご、ごめんなさい」
「宮原先輩のオナニーしてるところ、見ててあげようとおもったけど、やっぱりやめた。私はこのまま帰るから、宮原先輩も家に帰って、私のこと思い出しながら情けなーくオナニーでもしてくださいね」

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