翌日。
何も変わらないはずの日常。
登校中も、授業中も、部活中も、普段通り振る舞う。
しかし、ある映像が頭から離れない。
考えないようにしなければ。
そう思えば思うほど、かえって鮮明に浮かんでしまう。
昨夜見た、二人の女の子。
卑屈な表情を浮かべた、全裸の女の子。
そして、彼女を蔑むような笑みを浮かべながら、従わせていた女の子。
彼女たちの表情が脳裏に浮かぶたび、身体が熱くなる。
友人から、心配そうに声を掛けられた。
慌てて「大丈夫」と応える。
夜、いつものように机に向かう。
しかし…
「だめだ、集中できない」
勉強しなければと思うのに、気付くとスマホに意識が向いている。
見たい…
昨日みたサイトを、もう一度見たい…
しかし、それは同時に、自分が恥ずかしい性癖を持っていると認めることになる。
もう、寝てしまおう。
電気を消し、ベッドに潜り込む。
しかし、どうしても眠れない。
無意識に、スマホに手が伸びていた。
閲覧履歴から、昨日のサイトにアクセスする。
見るのは、昨日の二人。
画像が目に入った瞬間、左手でスマホを操作しながら、右手をスボンの中に入れる。
自分の気持ちいいところを、何度も擦り上げる。
左手は自分の意思を離れ
彼女たちの痴態を追い求める。
全裸の女の子に自分を投影する。
制服を着た女の子が、蔑んだ目で私を見ている。
首輪に付いたリードを引っ張られながら、四つん這いで彼女の後を追う。
恥ずかしいポーズを取らされ、恥ずかしいセリフを言わされ…
彼女が私にスマホを向ける。
私は動画を撮られていることを知りながら、なおも続ける。
いえ、撮られていることを意識することで、更に身体が燃えるように熱くなる。
「ほら、いつものお願い、してごらん?」
彼女の声。
私は、彼女に跪く。
「お、オナニー、させてください」
勝ち誇った表情を浮かべる彼女。
「ねえ、今スマホで撮ってるんだよ?オナニーしたら、宮原先輩の恥ずかしい姿がずっと残っちゃうんだよ?分かってる?」
「はい、分かってます…」
「ふぅん。じゃあ、許可してあげる。宮原先輩が情けない顔してクリトリスを擦ってるところ、ちゃんと撮ってあげる。あとで皆に見てもらおうね」
皆に見られる…
私の友人や、後輩たちの顔が浮かぶ。
彼女たちが、今の私を見たらどう思うだろう。
「ねえ宮原先輩、きっと幻滅されちゃうよ。普段あんなに偉そうにしてる宮原先輩が、本当はマゾなヘンタイだったなんて…亜架里ちゃんなんて、宮原先輩のこと、格好いいって言ってるんだよ?それなのにこんな格好して、情けなくオナニー させてもらうのが好きなヘンタイさんだって知ったら、亜架里ちゃん、どんな顔するかな」
実際の部活の後輩の顔が浮かぶ。
「ほら、亜架里ちゃんに謝って。宮原麻衣は、本当はどうしようもないマゾ犬です。亜架里様の思っているような、立派な人間ではありません。がっかりさせてごめんなさいって」
亜架里の蔑んだ顔。
亜架里に向かって、私は必死に謝った。
「あはは!謝りながらも、手の動きは全然止めないのね。それどころか、更に速くなってない?」
彼女の言葉に、更に感情が昂ぶっていく。
「ほら、もういきそうなんじゃない?でも、勝手にいっちゃだめよ」
「そ、そんな…」
「いきたかったら、ちゃんとお願いしなさい。私は、惨めなマゾ犬です。どうか惨めな私が情けなくいってしまうことを許してください。ほら、言って」
土下座をしながら、彼女の言葉を復唱する。
「分かった。そこまで言うなら許してあげる」
そう言って、私の頭に足を乗せた。
屈辱感、そして背徳感。
悔しいのか、嬉しいのか、感情がないまぜになっている。
頭を踏まれたまま、私は何度も感謝の言葉を述べた。
やがて、彼女の高笑いを聞きながら、私は達した。
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