ポニーガールとご主人様 最終章(7)絡み合う、3つのケモノ

そして、気付けば終了の時間。
調教開始から3時間が経とうとしていた。
身バレ防止のため、先にホテルを出る3号、4号。
そして…
「ホントにいいんですか、畑川先輩?」
鳥越が申し訳なさそうな顔をする。

「気にしないでよ。後は私たち3人で片付けておくからさ。それより、今日はありがとね、二人とも」
「こちらこそ、ありがとうございました。また、よろしくお願いします。新田も、ありがとね」
1年生二人が、お辞儀をする。
「1号ちゃん、バイバーイ」
去り際、浜本が私に向けて手を振る。

ドアの閉まる音。
しばしの静寂。
「さて、と…」
新田が、つぶやく。
そして…
私と畑川に、向き直った。
イジワルな笑みを浮かべて。

「それじゃ、第二部を始めましょうか」

ソファに座る新田。
その足元で正座する、ペット2匹。
私のとなりには、畑川。
さっきまで着ていた私服ではない。
全頭マスクと水着。
そして、2号と書かれたビブス。
サディスト気取りの仮面は剥がされ、いつもの弱々しい瞳の畑川が、そこにいた。

「お疲れさま、2号。言われたとおり、ご主人様のフリができて、偉かったね」
「あ、ありがとうございます…」
「玲奈と風香ちゃんも、アンタのこと、カッコイイってさ。よかったね」

何と返事していいか分からないのだろう。
少し困ったような笑みを浮かべる畑川。

「でもさぁ… 服の下にそんなの付けてるって知ったら、どんな反応するだろうねえ」
「そっ、それはぁ…」

「ねぇ、どうする?2人に、本当のこと知ってもらう?あんなエラそうにしてたけど、実はドMの情けないセンパイなんですぅ。後輩に貞操帯で管理していただいている、憐れな寝取られマゾ女なんですぅ、って」
畑川が、唾を飲み込んだ。

「今日だってさぁ、1号と3号がキスしてるのを、すっごい顔して見てたもんねぇ。何食わぬ顔を装いながら、目に涙を浮かべてさ。太ももをモジモジさせて、食い入るように見てたんだよね?目に焼き付けて、どうするつもりだったのかな?」
「そっ、その…」
「したかったんでしょう、オナニー?」

畑川が、チラッと視線を上げる。
新田の左手にある、スマホ。
今、この瞬間も撮られているのだ。

「どうなの?」
「しっ、したいです…」
掠れた声。

「何を?」
「おっ、オナニーしたいです…」
「ぼそっとしゃべんな。はっきり言いな!」
「オナニーしたいです!オナニーさせてください!」

後輩に叱責されながら、大声で懇願する畑川。
その目には涙が浮かんでいた。
悔しそうな、情けなさそうな顔。

でも、新田も私も知っている。
こうして焦らされることも。
言葉で言わされることも。
顔だけでなく、全身がほのかに紅潮する畑川。
マゾのスイッチが入り、劣情に苛まれているのだ。

しかしその熱は、彼女の意思では冷ますことはできない。
彼女の後輩であり、ご主人様でもある新田が身に付けているネックレス。
銀色の鍵が、鈍く光を反射する。
泣きそうな、切なげな視線を、ご主人様の首元に向ける。
畑川が付けている。鉄の下着。

「貞操帯、外してあげよっか?」
「お願いします!外してください!」
「そうなんだぁ。そんなにしたいんだ、寝取られマゾオナニー?」
「しっ、したいです!寝取られマゾオナニー!」

「でも、いいんですかぁ?畑川センパイがそんなことしてるなんて知ったらぁ…玲奈と風香ちゃん、悲しんじゃうかもしれませんよぉ?」
「そっ、それは…」
「二人にとって、カッコイイ先輩でありつづけることもできるんだけどなぁ」

言いながら、指先で貞操帯のカギを弄ぶ新田。
困ったような表情で見上げる畑川。
葛藤する畑川を、残酷な小悪魔が嘲笑う。

「いいんですよ、畑川センパイ。お好きなほうを選んでくださいね。二人の憧れる、カッコイイ畑川先輩でありつづけるかぁ。情けなーく私にオネダリしたあげく、寝取られオナニーをさせてもらう、下品で恥ずかしいマゾ女になるか」
畑川の、うめき声。

新田が、首からネックレスを外した。
指先でつまみ、畑川の目の前で揺らす。

「ほら、選んでください?カッコイイ先輩?それとも、情けないマゾ女?」
畑川が、ゆっくりとカギに手をのばしていく。

「えー?取るの?取っちゃうの?玲奈とYの気持ち、裏切っちゃっていいんですか?憧れてた先輩が、ふたりとも、がっかりするだろうなぁ」
「うぅ…」
畑川が手を引っ込める。

「でもでもぉ、二人の気持ちを裏切ってする負け犬オナニーって、すっごい背徳感があって、気持ちいいんじゃないですかぁ、畑川センパイみたいな人にとっては?そう思いません?」
目に涙を浮かべた畑川が、カギを睨みつける。

新田が、指先でカギを弾いた。
キンッ!
小さな、乾いた音を立てて、カギが揺れる。

「あっ…」
思わず、声を漏らす畑川。
残虐な笑みを浮かべた新田。
再び、指で弾く。
ぞんざいに扱われる、小さなカギ。
新田にとってはオモチャのようなもの。
しかし、畑川にとっては自身の尊厳に関わる貴重なカギだった。

「ほら、頑張って!頑張って耐えて、ステキな先輩であり続けましょう?畑川センパイなら、耐えられるでしょ?こんなカギなんて、要らないでしょ?」
カギを見ては俯き、俯いてはカギを見る畑川。

「エライですよ、畑川センパイ。大好きな中谷センパイが、三井センパイと情熱的なチューをしてるところ見て、エッチな気分になっても、ちゃーんとガマンできるんですもん。寝取られマゾなのに、ほら、体だって、エッチなことしたくて火照ってるんでしょう?畑川センパイのキモチイイところ、くちゅくちゅって、コシコシって、したくてたまらないんでしょう?それなのに、顔を真っ赤にしながら必死に耐えてるセンパイ、カッコいいです。二人にも見せてあげたいくらい」
「うーっ、うーっ…」
カギを睨みつけながら。
唇を噛みしめ、必死に耐える畑川。

「あれ?もしかして、ガマンできなくなっちゃった?でも、ダメですよ?!もし取っちゃったら、二人にも見せちゃいますよ?カッコイイ畑川先輩が、アホ面晒しながらマゾオナニーしてるところ。そんなの、イヤでしょ?だったらガマンしなきゃ。ほーら、ガマン、ガマン!」
イヤイヤをする、畑川。

「ダーメ!ガマンしなさい、畑川センパイ。ガマンできるでしょ?1年生たちにバカにされながらオナニーなんて、したくないよね?ほら、思い出して?中谷センパイと三井センパイの、濃厚でラブラブなキス。ベロとベロを絡ませてぇ、唾液たっぷりのキス。ほら、このスマホにも撮ってあるよ?あんなの観ながらオナニーなんてしたらぁ、頭の中、ぐちゃぐちゃになっちゃうよ?それなのに、1年生を裏切ってするダメセンパイのダメオナニー。背徳感で、脳みそ、ドロドロに溶けちゃうよ?いいの?ホントにいいの?」
畑川の指が、震えながらカギへ伸びていく。

「そんなにオナニーしたいのぉ?しょうがないなぁ。じゃあ、このスマホを見ながら、『玲奈様、風香様、騙しててごめんなさい。マゾ女が寝取られオナニーするところ、見ててください』って、言ってみな?そしたらさせてあげる」

「あーッ!!」
声にならない声。
プライドの砕ける音が、聞こえた気がした。

「玲奈様、風香様、騙しててごめんなさい!マゾ女が寝取られオナニーするところ、見ててください!」
余裕のカケラもない畑川。
スマホを睨みつけながら、一気にまくし立てた。

「アハハ!躊躇いもなく言ったねぇ。さっきも言ったけど、このカギ取ったら二人にも見せるからね。アンタのなっさけない姿を見ながら、三人で嗤ってあげる。それでもいいなら、好きにしな、ヘンタイ」
ガッと、カギをひったくる畑川。
そのまま、貞操帯のカギ穴へとあてがう。

「あーあ、取っちゃった。もう戻れないからね。玲奈と風香ちゃん、どんな顔するかな?楽しみだねぇ」
興奮のあまり、手が震えている畑川。
カチャカチャと音を立てるばかりで、いっこうに貞操帯を脱ぐことができない。
そんな畑川を楽しそうに撮影している新田。

「マゾ欲に耐えられなくなったヘンタイの末路でーす。ほら、玲奈と風香ちゃん、見て?必死すぎる畑川パイセンの顔。あんなすました顔してたけど、これがこの人の本性だからね。可哀想?情けない?ガッカリした?2号って、自分の恥ずかしい姿を見られたり、バカにされるのも大好きなヘンタイマゾ娘ちゃんなんだよ。これからオナニーする姿を撮られるってのに、ほら、こーんなにコーフンしてるでしょ?」
そう言って、畑川の顔にスマホを近づける。

「ほら2号、これから玲奈と風香ちゃんに、オマエのオナニーを見てもらうんだから。始める前に、ちゃんとお願いするんだぞ?」
「はっ、はいっ…」
ふーっ、ふーっと鼻息荒く。
乱暴に手を動かし続ける畑川。
金属同士の擦れる音。

「ちょっと2号、気をつけなよ?もしそのカギを折っちゃったら、もう2度と貞操帯外せなくなっちゃうんだからね?そしたらアンタの大好きなオナニーもできなくなるかんね?」
ようやくカギを外せた畑川。
喜色を浮かべ、冷たく光る鉄の下着を脱ぎ捨てる。
そして、新田の足元に跪く。

「ほーら、こっち見ろ畑川。スマホ見ながらオネダリしろって」
土下座をした畑川が、顔を上げる。
「おっ、オナニー、させてください」
「玲奈と風香ちゃんにオネダリすんの。今後は二人にも飼ってもらうんだから、ちゃんと二人の顔を思い浮かべながら、心を込めてお願いするんだぞ?」

「玲奈様、風香ちゃん様…騙しててごめんなさい…わっ、私は…あんな偉そうな態度をとってたけど、ホントは、マゾ、なんですぅ…2号は、私のこと、なんですぅ…」
上目遣いでスマホを見つめながら。
震える声で、告白する。

「こ、これからは、私のことも…い、イジメて、ください…私のこと、ペットとして、可愛がって、くださいぃ…」
情けない言葉とは裏腹に、その目は期待に満ちていた。
「お二人に忠誠を誓うため…私の、マゾオナニーを、お見せします…見ててください…」
「よし、始めな」

右腕を、股間に差し入れる。
「あっ…」
眉根を寄せ、悩ましげな吐息。
「なーにが忠誠を誓うため、だよ。オナニーしたいだけだろうが、マゾ女。ほら、プライドと引き換えに手に入れたオナニーはどう?後輩たちに教えてあげな?」
「ぎ、ぎもぢいぃ、ですぅ…」

ギュッと目を閉じて。
思い浮かべているのだろうか。
私と三井のキスシーンを。

「あーあ、せっかく、ご主人様役をさせてあげてたのに。でも、やっぱりオマエは、そっちのほうがお似合いだよ」
新田の言葉が聞こえているのかいないのか。
一心不乱に『耽る』畑川。

「次は、そのビブスを付けて二人の前に出な。そしたら、二人も分かるだろうね。オマエが『どっち側』なのか。そんで、自己紹介するの。詫びながら、ね。『騙しててごめんなさい。2号は、私なんです。これからは先輩ではなく、ペットとして、お二人にイジメてほしいです』って。

そしたら、オマエもマゾ犬として可愛がってもらえるね。よかったじゃん。そんで、この動画も見てもらおうね。いっぱい嗤われて、いっぱい詰られて、焦らされて、バカにしてもらおうね。分かった?」
「わ、わがり、まちたぁ…」
「ニンゲンの言葉でしゃべんな。ワン!だろ、マゾ犬」

「わ、ワンッ!」
「玲奈と風香ちゃんだけじゃないからね。いずれは1年生全員に見せるから。ほら、思い浮かべな、アンタが先輩面してた後輩たちが、アンタを取り囲んでるところを。蔑まれながら、バカにされながら、オネダリするの。玲奈と風香ちゃんだけじゃなくてね。くやちくて、はずかちくて、あたま、おかちくなっちゃうね?あたま、ドロドロにとかして、バカになっちゃおうね?わかちまちたか?」
「わ、わかり、まちたぁ…」
「ワン、だろーが。何度も言わせんなよ?」
「わ、ワンッ!」

「ほら、目ぇ閉じんな。スマホ見てオナれ、マゾ犬。オマエのアホ面が撮れないだろーが」
「わ、ワンッ!」
血走った目で、スマホを見つめる、憐れな2年生。
「後輩に命令される、従順なマゾ女、撮影中で~す!ほら、見てくださってる1年生に自己紹介しな?」
「ワンッ!ワンッ!」

「ニンゲンの言葉使わせてやるから、ちゃんと喋りな!1年生はオマエと違って犬語は分からないんだよ!」
「わっ、私は、後輩に…新田様に、飼っていただいている、マゾ犬ですぅっ!普段は、貞操帯、でっ…管理されてて、オナニーも満足にできない、情けない女ですぅっ!」

「管理されててって、なに?私が管理してあげてるんだけど?」
「もっ、申し訳ありま、せんっ!に、新田、さま、に、貞操帯のカギを管理していただいて、いますっ!」
新田に詰られながら、己の性癖を告白していく畑川。
眉根を寄せ、目を閉じる畑川。

「だぁから、目ぇ閉じんなってぇの!」
「はいぃっ!」
「犬語!」
「ワンッ!ワンッ!」

目を血走らせ、スマホに吠える。
淫靡な水音を立てながら、生殖器を弄る忠犬。
快楽を貪る、淫猥な雌犬。
そんな彼女を見下ろす新田の目にも、狂気が宿っていた。

新田の言うように、今の姿はいずれ1年生たちに公開されてしまうのかもしれない。
取り返しのつかないことをしている。
その自覚はあっても、己を止めることはできない。
むしろ、取り返しがつかないからこそ。
脳内で分泌される、麻薬のような快楽物質。

後悔と恐怖が強ければ強いほど。
こみ上げるような性的興奮が、脳を、全身を焼いていく。

年下の少女にオモチャにされている。
分かっていても、抵抗できない。
それどころか、自ら進んで差し出したくなってしまうのだ。
よく分かる。

事実、私の体もドロドロに発情していた。
さっきから、子宮が反応して、切なさでどうにかなってしまいそうだった。
そんな私たち…マゾな雌犬たちを煽るように、新田が言葉を浴びせ続ける。

「1年生のみんなが、オマエのこと見てるよ?あーあ、知られちゃったねぇ。オマエがどうしようもないマゾ女だってこと。ほら、どんな目で見られてる?どんなこと言われてる?悔しい?恥ずかしい?でも、オマエが自分で選んだんだからね。もう、彼女たちはオマエの後輩じゃないよ?オマエのご主人様なの。マゾ犬として、ペットとして可愛がってもらえるといいねぇ。それとも、焦らされたり、バカにされたりしたい?ほら、みんなに教えて?どんなことされたいのか、言ってみな?そしたら、オマエが望んでるようなこと、してくれる子がいるかもよ?」

トロンとした目で、スマホを見る畑川。
期待か、それとも破滅願望か。
口の端から、だらしなく涎を垂らしながら。
呂律の回らない畑川が、己の願望を告白する。
それを、イジワルな口調で揶揄う新田。

「しばらく、そこでそうしてな。私はコイツ…1号と遊んでるからさ。でも、イッちゃだめだかんね。イキそうになったら、『イキそうです』って、ちゃんと言いな。そしたら『止めろ』って命令してあげるから。ズルはすんなよ?スマホで撮ってるかんな?そのかわり、いいって言うまで続けられたら、ゴホウビ、あげる。見たいんでしょ?中谷センパイと、三井センパイのベロチュー。唇と唇、舌と舌を絡ませながら、貪るようにお互いを求める、ラブラブなキス。嫉妬で身を焦がすような、寝取られオナニー。させてあげるからさ」
三脚を取り出し、スマホを固定する新田。

「ほら、1号。お尻出しな?今日は手で叩いてあげる」
妖艶な笑みを浮かべ、私を見下ろすご主人様。
「あうっ!あうっ!」
グズグズに沸騰した私の脳に、更に熱せられた油が注がれる。
理性が焼けただれ、私の口からは意味をなさない言葉が漏れる。
待ちきれないもどかしさと、寵愛を受ける期待。

早くっ!早くっ!
尻を振りながら、飼い主に喜びを精一杯表現する。

「あはは!こっちのワンちゃんも、すっかり出来上がってたみたいだねぇ」
背後から、ご主人様の声。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…」
舌を出しながら、犬のように呼吸をする。
だらしない、緩みきった表情をしている。
こんな顔、後輩たちが見たらなんて言うだろうか。

入れ替わり立ち代わり、脳裏に浮かんでは私をあざ笑い、罵っていく1年生たち。

ケモノのような鳴き声を、畑川が上げる。
いや、鳴いたのは私か。
分からない。
理性も、感情も、ドロドロに溶けていく。

「久しぶりに、真っ赤になるまで叩いてやるかんね。いい声で鳴きなよ?…って、叩く前から、もうこんなになってんだけど?」
ご主人様の手が、太ももに触れる。
そして、私の顔の前に差し出される。
突き付けられた、発情の『証』。

「よっぽど、期待してたんだ?それとも、コイツへの調教を見て、興奮しちゃった?ふーん、そっか。オマエもコイツみたいに扱って欲しいんだ?」
そう言いながら、濡れた手を私の尻で拭う。
「あうっ!あうっ!」

「あっはは!そうなんだぁ!いいよ、分かった。アンタも一緒に1年生たちの前で自己紹介させてあげる。ほーんと、なっさけない人たち。でも、どんな反応するだろうね。きっと、コイツの時以上にビックリするだろうねぇ。なんたって、あの『中谷先輩』だもんねぇ。アンタの恥ずかしい姿も、1年生たちの表情も、ちゃんと撮っといてあげるからね。もちろん、1年生のグループチャットで共有するし、新しく入ってくる新入部員たちにも見せちゃうから。どんなに偉そうに気取ってたって、こんな姿見られたら、ケーベツされちゃうだろうねぇ。あーあ、可哀想…おい2号、こっち見るなよ?見たら、オナニーは中止な。貞操帯履かせて、そのまま帰らせるから。分かったな?」
「わ、ワンッ!ワンッ…ワッ…イッ…イグッ、イギそっ!イギマスッ!イグイグッ…」
「ダメ!イクな!」
「グ、グゥ…」
身を屈め、くぐもった声をあげる畑川。

「そうそう、ガマンしな?マゾに生まれたことを感謝したくなるくらい、悔しくて、情けなくて、気持ちいーいオナニー、させてもらいたいんでしょう?だったら、ガマンしましょうね?畑川センパイ?」
「わっ、ワンッ…」

「いいお返事ですよ、マゾの畑川センパイ。ほら、少し休んだら、再開してくださいね。エッチな顔をしながら、おマタを弄ってる情けないお顔を、1年生のみんなに見てもらいましょうね?ほら、分かったらさっさと始めな、ヘンタイ」
「わっ…ワンッ!ワンッ!」

畑川への言葉だと分かっていても、私の体が熱く反応する。
「さーてと、お待たせ。こっちのマゾ犬ちゃんも、可愛がってあげる。柔らかくておっきな、1号のお尻。いつか1年生のみんなにも見てもらおうね?2号、オマエも同席させてあげる。と言っても、土下座しながらね。お尻を叩く音と、1年生たちのはしゃぐ声、一番近い場所で聞かせてあげる。感謝しなよ?」

パァン!

乾いた音。
尻から伝わる衝撃と、じんわりと広がっていく痛み。
私が、求めていたもの。
満たされていく。

畑川の鳴き声。
「ダメだって、まだイクな!」
懇願する飼い犬を、容赦なく叱責する主人様。
対照的に、私に対しては甘い声で囁く。
私も、お尻を叩かれるたび、甘く切ない鳴き声を上げる。
ご主人様に、媚びるように。
もう一匹の、ブザマな犬に見せつけるように。

歪な、3つの欲望。
集まってはドロドロに溶けあい、刺激し合っては離れていく。
それを、幾度となく繰り返す。
永遠に続くようで、一瞬の煌めきに過ぎない。
目覚まし時計が鳴るまで、私たちは夢の中で戯れ合っていた。

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