※ページの後半にスカトロ表現(放尿シーン)があります。苦手な方はご注意ください。
「葵、待て!」
おあずけをされた葵が、切なそうに腰を動かす。
左手を差しだしたアタシを、ぬれた目で見つめる。
「くぅーん、くぅーん」
両手を軽く握り、腕を曲げて体の前に。
待て、のポーズ。
「葵、動かないの!動いたら、イクイクさせてあげないよ?」
腰の動きを、必死におさえる葵。
それでも、腰は勝手に動いてしまうらしい。
「はい、いいよ」
葵の表情がパッと明るくなる。
パンツを脱ぎすて、ご主人様の左手にまたがる。
『調度いい位置』をさぐるように、腰を動かす。
そして…
アタシの手のひらに、気持ちのいい場所を擦りつけるようにして、葵が動き始める。
アタシは、ほとんど動かない。
ご主人様の手を使った、オナニーだった。
アタシたちはそれを、『イクイク』と呼ぶようになった。
「どう?イクイク、気持ちいい?」
「わっ、わんっ」
夢中で腰をゆする葵。
姉は、このイクイクが特に好きだった。
オナニーしてるところなんて、恥ずかしくて誰にも見られたくないはず。
まして、それが肉親ならなおさら。
それは、姉も同じだろう。
でも、犬になっている時は違うらしい。
犬の時は、自分の欲求に正直になれる…らしい。
アタシは、日によってやり方を変える。
今日は『待て』をして、散々焦らしてから。
この前は、アタシのほうから葵に命令して、させた。
さらにその前は、何度も何度もオネダリをさせてから。
姉は、焦らされたり、命令されたりするのが好きらしい。
そうされると、ご主人様のものになったと実感できるというのだ。
『マゾッ気というか、完全にマゾじゃんか…』
姉の、底なしのような性欲の強さに、少したじろぎつつも。
アタシはそれにこたえる。
解消しきれない強い性欲を否定し、自分の中に押し込めてきた姉。
やがてそれは、自分の中にとどめておけないほどふくれあがっていき。
周囲からのプレッシャーという要因も加わり、それは『首輪をつける』という性癖として表に出てきた。
それを否定し、また押し込めてしまうより。
こうやって、適度に発散させてあげたほうが、姉にとってはいいことなのではないか。
それが、アタシの今のところの考えだった。
エッチなのはダメっていうルールだったけど…
「ほら、葵、気持ちいいね?いっぱい、いっぱいイクイクして、もっと気持ちよくなろうね?」
手のひらに、姉の感触を感じながら。
耳もとでささやく。
「葵のエッチとこ、ご主人様が見ててあげるね。だから、気持ちよーく、イクイクしょうね?イクイク、イクイク…」
そうやって耳元で囁いてあげると、姉はいっそう興奮するらしかった。
姉の様子が変わりはじめた。
腰の動き、口から洩れる声、吐息…
そういったものの変化で、姉のオーガズムがまもなくであることを、アタシは察するようになった。
「あっ…あっ…い、イクッ、イッちゃう…」
「ほら、ガマンしないで?イッちゃいなさい、葵!ほら!イケッ!イケッ!」
「イックゥッ…!」
腕を持つ手に、思い切り力が加わる。
ブルブルと、全身をふるわせる姉。
姉の太ももが、アタシの手をギュッとしめつける。
「じゃあ、お風呂行ってくる」
「うん…」
まだどこか、余韻に浸っている姉を部屋に残し、風呂へと向かう。
脱衣所で服を脱ぎ、浴室へ。
左うでを見る。
姉が突き立てた、爪の跡。
そして…
手のひらは、姉の愛液でベチョベチョだった。
鼻先に近づける。
「んっ…」
姉の、女のニオイを、思いきり吸いこむ。
ここから先は、姉も知らないアタシだけのヒミツの時間だった。
「今日はおさんぽするよ、葵」
首輪にリードを取り付ける。
「ほら、おいで」
室内を、ゆっくりと歩く。
その後ろから、葵がついてくる。
よつんばいになって、這い進む、下着姿の姉。
スタンドミラーの前を通るたび、自分たちの姿が映る。
リードを握るご主人様の後ろを、首輪をつけた犬が続く。
こうしてみると、本当に飼い主とペットのようだった。
恥ずかしそうに、チラッと己の姿を確認する葵。
それを、アタシは見逃さなかった。
「疲れたね。ちょっと休もっか」
スタンドミラーの前で止まる。
「もう少し広いところでできればいいんだけどね。たとえばリビングとか。でも、お母さんいるし…」
「わ、わん…」
ご主人様にあいずちをうちつつ、スタンドミラーを気にする葵。
首輪を付けた自分の姿は、これまで何度も見てきたはず。
なにせ、自撮りをするくらいだ。
でも、こうしてご主人様にリードを引かれている姿というのは、彼女にとっては新鮮な刺激なのかもしれない。
「人目を気にしないで、思いきりできればいいのにね」
返事がない。
「ねえ、葵、聞いてる?」
「わ、わん!」
「さっきから、鏡のほうチラチラ見てるけど、気になるの?」
あわてて首を左右に振る葵。
「ふぅん…」
葵が、ご主人様の顔色をうかがっている。
「ほら見て?鏡に、アタシと葵が映ってるね。こうして見ると、犬と飼い主って感じがするね」
顔を赤くしながら、俯く葵。
恥ずかしそうだが、よろこんでいるのだというのが、鏡に映る表情から読み取れた。
「葵、お手」
差し出したアタシの右手に、葵が手を乗せる。
「おかわり」
左手を差し出す。
チラッと鏡を見てから、手を乗せる。
「よしよし、えらいね、葵」
頭をなでられて、うれしそうにしつつ、それが鏡に映っているのを気にする葵。
「おすわり」
「わん」
葵が、お尻を床につける。
「ちんちん」
前足を体の前で揃える。
「よーし、よし。葵はいい子だね。おりこうさんだね」
ちんちんのポーズをしたまま、頭をなでられる葵。
「アタシ、葵のそのポーズ、可愛くて大好きなんだ。ご主人様に服従してます、とか、かわいがってくださいって、言ってるみたいで」
恥ずかしそうに、目を伏せる、葵。
「だーめ。だめだよ、下を見ちゃ。ほら、葵も見て?鏡に映ってる葵の姿、かわいいでしょ?」
鏡をじっと見る葵。
妹に、ご主人様に服従しているポーズ…
「顔、まっ赤だよ。恥ずかしいの?違うよね。葵はうれしいんだよね?アタシ、知ってるよ。葵は命令されたり、服従したりするのが大好きなワンちゃんなんだよね」
モジモジと、太ももを擦りあわせる葵。
「あーあ、耳まで赤くなっちゃった。でも、しょうがないよね。命令されると、うれしくなっちゃうんだもんね。恥ずかしいけど、でも、エッチな気持ちになっちゃうんだもんね」
鏡に映る葵の目が、何かを訴えかける。
「どうしたの、葵?イクイク、したくなっちゃった?」
「ご、ごめん。実は、トイレに行きたくて…」
「えっ!それでモジモジしてたの?」
「う、うん…だからさ、ちょっと、首輪、外してよ」
せっかくいいところだったのに、現実へ引き戻されてしまった。
少しガッカリしつつ、首輪を外してあげる。
そそくさと、服を着始める姉。
部屋を出た彼女は、すぐに戻ってきた。
「どうしたの?」
「お母さんが、トイレに入ってる」
「そ、そっか。じゃあ、待つしかないね」
「うん…」
股間を抑え、モジモジする姉。
「もしかして、結構、ヤバい?」
頷く姉。
しかし、一向にトイレが開く気配はない。
アタシは、あることを思い出す。
「あ、ちょっと待ってて。すぐ戻るから」
不安げな姉を残し、急いで自分の部屋へ。
そして、再び姉の部屋へと戻ってくる。
「ごめん、お待たせ」
アタシが、自分の部屋から持ってきたもの。
「アンタ、それって…」
姉があきれた表情をする。
犬の写真とともに、『たっぷり吸収』『しっかり消臭』とプリントされている。
犬用のトイレシートだった。
「ドラッグストアでたまたま見かけて、つい…」
買ったはいいものの、言い出せずに押し入れにしまっていたのだ。
「ついって、アンタ…まさかとは思うけど…」
「お願い!今日はこれでオシッコしてみて」
「ちょっ、噓でしょ?目がマジなんだけど。人のこと言えないけどさ、姉のオシッコ見たいって、アンタどんな趣味してんのよ…」
大型犬用とはいえ、人間の使用に耐えうるのか。
念のため、シートを3枚重ねにする。
「準備できたよ」
姉を見る。
「いっぱい、オシッコしていいからね」
「うう…」
下半身を露出させた姉が、シートの上に座る。
少しだけ、お尻を浮かせて…
うらめしそうな顔で、アタシを見上げる。
鏡に映る、あまりに情けない姿。
首輪を外してしまい、姉としての理性が戻った中での、痴態。
しかし、こみ上げる尿意には抗えなかったのか。
ついに放尿を始めた。
よほどガマンしていたのか、勢いよく放たれる音が、アタシのほうまで届く。
鏡に映った姉と目が合う。
さすがに恥ずかしいのか、視線をそらす姉。
かわいいなあと思う一方で、さすがにやりすぎたかと反省する。
そして、別の心配も。
「お姉、いっぱい出るね」
「やめて、変なこと言わないでよ…」
シートに拡がっていく、黄色いシミ。
3枚重ねたとはいえ、ペット用のシートだ。
吸収しきれるのだろうか。
ようやく、姉が全て出しきった。
シミは、シートの端まで拡がっていた。
シートの下をめくってみると、フローリングが濡れていた。
すでに空いていたトイレから、トイレットペーパーを持ってくる。
それを、姉に渡す。
「どうも」
ムスッとしたまま、それを受け取る姉。
たぶん、どんな顔をすればいいのか分からないのかもしれない。
濡らした雑巾を持ってきたアタシは、姉と一緒に後始末をする。
「ペットシートって、可燃ごみで出せるのかな?」
「知らないよ、そんなの」
「お姉、ごめんね…」
「別に、いいって。トイレ行けなかったのはアンタのせいじゃないし」
「うん…」
「それにしても、ペットシートって。何考えてんのよ、まったく」
「お店で見かけて、欲しくなっちゃってさ。でも、かわいかったよ、お姉」
「バカッ」
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