ポニーガールとご主人様 第三章(2)ご主人様専用足ふきマット

目の前にあるスクリーンに映像が映し出される。
映っているのは、三井の姿。
今の情けない姿ではなく、かつての、本来の彼女。
颯爽と馬にまたがり、馬場を駆ける。

部室内では、彼女を慕う後輩たちに囲まれて。
何者にも媚びず、自分を貫く、凛々しい彼女がそこにいた。
画面が暗転する。
『1日目』という文字が浮かび、消えた。
再び映し出されたのは、とある部屋。
三井か、藤崎の部屋だろうか。
手に何かを持った三井が、こちらを睨んでいる。

『調教1日目の、章乃ちゃんでーす』
藤崎の声。
『あんた、こんなことして、タダじゃおかないからね』
『初日なので、まだ反抗的ですね。負け惜しみも言ってます』
『こっ、この…』
『いいから、さっさと着替えてきてくださいよ、センパイ?』

画面が切り換わる。
犬のコスプレをした三井。
正座をしたまま、やはり、こちらを睨んでいる。
『ワンちゃんになった、三井センパイでーす。どうですか、今の気持ちは?』
無言の三井。
『今の気持ちはって、聞いてるんですけど?』
藤崎の声が低くなる。
『最悪よ…』
三井が吐き捨てるように言う。

犬の耳を模したカチューシャ。
犬の手を模した手袋。
お尻には、犬の尻尾がついているようだった。
ただ、目をひいたのは、その体。
黒いビキニ。
豊かな乳房と、筋トレで引き締まった肉体。
三井のスタイルの良さが際立つ、セクシーな姿。
異性なら、目が釘付けになるに違いなかった。
コミカルなコスプレと、煽情的な水着姿。
同性の私でさえ、見ていてドキドキしてくる…
そして何より。

『皆さん、首元を見てあげてください』
画面が、三井に寄っていく。
『章乃ちゃん用の首輪でーす』

今の三井が付けているのと同じものなのだろう。
ワインレッドの首輪。
『恥ずかしいのか、付けるのに時間がかかっちゃいました』
こちらを睨んだままの三井。
『今日は、章乃ちゃんにカンタンな芸を教えていきます。章乃ちゃんはお利口さんだから、すぐに覚えてくれると思います。それじゃ、始めるよ。頑張ろうね、章乃ちゃん?』
画面が暗転する。

『2日目』の文字。
正座をした三井が映る。
1日目と同じコスプレ姿。
ただ少し、表情が違うようにも見えた。
こちらを睨みつつも、どこか恥ずかしそうにしている。
『調教2日目の章乃ちゃんでーす』
藤崎の声。

『前回はあの後、カンタンな芸と、お返事の仕方を教えてあげました。それじゃ、まずは覚えたことをみんなに披露しようね』
無言の三井。
『ほら、お返事は?』
『くっ、くぅっ……』
こちらを睨みつけながら、絞り出すように。
『わっ…わん…』
『そうそう。章乃ちゃんは犬だから、人間の言葉じゃ喋れません。そうだよね、章乃ちゃん?』
『わ、わん…』
『最初はすごく反抗的だったけど、根気強く教えてあげたら分かってくれました。お利口さんだもんね。章乃ちゃんは?』
そう言って、三井の頭をなでる。
よほど悔しいのか、両手で太ももを叩きながら、唇を噛む三井。
『じゃあ次。章乃、お手』
差し出された手に、自身の右前脚を乗せる三井。
『おかわり』
今度は左前脚を乗せる。
『よーしよし、いい子だね』
再び、藤崎に頭をなでられる。
息を荒くし、必死に感情を押さえようとする三井。

『さて、2日目の今日は、章乃ちゃんと一緒に遊ぼうと思います』
怪訝そうな表情をする三井。
『ふふっ。そんな顔しないで?ご主人様と一緒に、楽しいことしようね?」
画面が切り換わる。

ソファに座る藤崎と、その前で正座をしている三井。
向き合うふたりを、横から眺めている構図だった。
藤崎が右足をぶらぶらさせている。
そして…
『ほら、とってこーい』
右足に履いていたスリッパが、孤を描いて飛んでいく。
三井がふり返り、ハイハイをしながらスリッパの方へ進む。

スリッパにたどり着き、顔を寄せる三井。
再び顔を上げた時、口にスリッパをくわえていた。
足の甲が当たる部分をくわえながら、三井が引き返す。
ソファに座る飼い主のもとへ、戻っていく。
藤崎の前でスリッパを落とし、睨みつける三井。
スリッパを履き、再び足をぶらぶらさせる藤崎。

孤を描いて飛んでいくスリッパ。
それを、再びハイハイしながら取りに行く三井。
それが、どれくらい続いただろうか。
スリッパを放っては、三井に取りに行かせる藤崎。
楽しいからそうしている、というよりは。
そうすることで、三井に分からせているのだ。
自分が何者なのかを。
目の前にいる藤崎が、自分にとってどんな存在なのかを。
繰り返し、繰り返し。
三井の脳に、心に、体に、覚え込ませる。

相変わらず、藤崎を睨みつける三井。
逆に言えば、それしか彼女には反抗する手段がないのだ。
いくら睨んだところで、藤崎の命令には逆らえない。
かつて、自分の取り巻きのひとりに過ぎなかった藤崎。
でも、今は違う。
立場は完全に逆転してしまった。
どんなに屈辱的であろうと、彼女に逆らうことはできない。

数か月前の三井だったら、あるいはそれができたかもしれない。
でも、今の三井は…

恥辱的な動画撮影。
馬としてのレース参加と、敗北。
藤崎の見ている前で、屈辱極まりない姿を晒してのレース。
藤崎に全頭マスクを剥ぎ取らせ、三井がマゾであることを吹き込む新田。

新田によって刻まれた屈辱。
それによって、彼女の中で目覚めてしまった。
マゾヒストとしての資質。

藤崎に逆らえないのは、弱みを握られているからだけではない。
屈辱的な扱いを受け、顔を赤くしながら藤崎を睨みつける三井。
彼女は、明らかに興奮していた。
藤崎を睨むのは、それを隠すためでもあったのだ。

無駄な努力だった。
そもそも藤崎は、三井がマゾであると知っているのだ。

そして、画面はゆっくりと暗転していく。

『3日目』の文字。
現れたのは、先ほどと似た構図。
ソファに座る藤崎と、向かい合うように立つ三井。
藤崎は、本を読んでいた。
ただ無言で本を読み続ける藤崎。
一方、三井。
膝を少し曲げ、両手は胸元のあたりで揃えて。
待て、のポーズ。

ただじっと、ご主人様の方を見ながら同じポーズをとり続けている。
ふと。
疲れたのか、三井が少しポーズを崩す。
それを、藤崎が目ざとく見つけた。
足を伸ばし、三井の膝をこづく。
あわてて、三井が元のポーズに戻る。
読書を再開する藤崎。
所在なさそうに視線を泳がせる三井。

画面が切り替わる。
テーブルには、数冊の本とノートパソコンが。
課題のレポートをしているのだろうか。
藤崎は一言も発さず、カタカタとキーボードを叩いている。
その横では、あいかわらず三井が同じポーズをとっていた。
結局、どちらも一言も発しないまま、画面が暗転する。

『4日目』の文字。
楽しそうに通話している藤崎の姿。
会話の内容から、相手が三井の取り巻きの一人であることが分かる。
その友人から、動画の編集に必要なソフトなどを教わっていたらしい。
お礼を言う藤崎。

『いや、それがさあ。しばらくの間、友達のペットを預かることになってさ。犬だよ。うん。すごく可愛くて、スマホで撮ってたんだけど、編集もしてみたくなって…え?うん、いるよ?でも、恥ずかしがり屋だからなあ。あ、そうだ』
三井のほうをふり向く藤崎。
無口のまま、口だけを動かす。

驚いた顔をする三井。
再び、藤崎が口を動かす。
声はないが、何と言っているかは分かった。

『鳴け』

戸惑っている三井。
通話の相手は、自身の取り巻きのひとり。
お互いに、よく知っている人物。
恥ずかしい。
バレたくない。

『鳴け』

なおも口を動かす藤崎。
そして…

『キャン!キャン!』

ぎこちない犬の鳴きマネ。
『あ、聞こえた?そうそう。うん。カワイイの、すごく』
楽しそうに話す藤崎。
恥ずかしさと悔しさと。
バレなかっただろうかという不安と。
通話を終えた藤崎。
『よかったね。恵那ちゃん、気付いてなかったっぽいよ?』

下唇を噛みながら、非難がましい視線を藤崎に向ける三井。
『章乃ちゃん、なに怒ってるの?』
アハハと笑う藤崎。
『ゴメンゴメン!それじゃ、気をとりなおして、今日も一緒に遊ぼっか』
両面が切り替わる。
ソファに座る藤崎と、待てのポーズをする三井。

『ほら、取ってこい』

藤崎が手で何かを放った。
以前のような、スリッパではない。
布製のものを、丸めたような。
すぐに分かった。
藤崎のくつ下。
右足だけ、裸足だったのだ。
ご主人様の命令に従い、とりに行く、忠犬。
自分を慕っていた後輩であり、今は自身のご主人様となった藤崎。

彼女のくつ下を咥え、戻ってくる。
『今日は練習があったから、いつもより汚れてるし、汗もいっぱいかいたけど、章乃ちゃんにとってはいいニオイなのかな?』
いいニオイのわけがなかった。

屈辱。
彼女にとって、屈辱以外の何ものでもない。
はらわたが煮えくり返りそうなほどの感情と。
くつ下の放つ強烈なニオイが。
結びついていく。
藤崎の蔑むような目。
結びついていく。
三井の中で湧き上がる、どうしようもないほどの昂り。
あるいは、防衛本能か。
彼女を守るはずのそれは、彼女の脳を、身体を誤認させる。

鼻腔を抜けるこのニオイによって、自分は昂ってしまう。
練習後の汚れたくつ下。
それも、さっきまで後輩が履いていたものだ。
それを嗅ぐと、ダメになってしまう。
頭がクラクラして、何も考えられなくなる。
身体が熱くなる。
発情。
そんなわけない。
でも…

そんな三井の葛藤が、手に取るように分かるようだった。

三井の中にある、己のイメージ。
ヒビが入っていく。
後輩にペットとして扱われ、逆らうことができない自分。
犬の芸をさせられ、鳴きまねをさせられ。
あろうことか、放り投げられたくつ下を、口にくわえて取ってこさせられている。
それだけではない。
そのくつ下のニオイで、発情してしまっている。
必死に否定すればするほど、からめとられていく。
自分は、どうしようもないヘンタイなのだ。
違う!
藤崎の言うように、私はマゾなのだ。
違うったら!

『ねえ、顔、赤いよ?それに息も荒くなってる。熱でもあるのかな?』

三井が首を横に振る。
『そう?それじゃ、もっかい取ってきな』
くつ下を放る藤崎。ハイハイをしながら、ご主人様のくつ下を取りに行く三井。
何度か、それが繰り返された後。

『よくできました。エライね、章乃ちゃん。そんな章乃ちゃんにゴホウビ、あげちゃおっかな』
え、という顔をする三井。
『ほら、ここに仰向けになりな?ゴロンって、ね?』
言われるまま、仰向けで寝そべる三井。
『章乃ちゃんの大好きなニオイ、たっぷりと味わうんだぞ?』

そう言って、左足を三井の顔にのせた。
ビックリする三井。
『遠慮しなくていいんだよ?いっぱい吸い込んでね?』
戸惑う三井。
最初は、おずおずと。
スンスンと鼻を鳴らす。

鼻腔を抜ける強烈なニオイ。
三井が何かを思うより先に、脳が、身体が理解する。
暴力的なまでの興奮。
悔しいのか、恥ずかしいのか、情けないのか。
あるいは、嬉しいのか、気持ちいいのか。
分からない。
脳に、熱い何かが広がっていく。
身体に、電気が流れる。

強すぎる刺激。
脳が焼き切れていく。
でも、足りない。
もっと、もっと…

フゴフゴと音を立てて息をする三井。
自分が何をしているのか、自覚はあるのだろうか。
一心不乱にニオイを取り込んでいる。

『アハハ!ホントに吸ってる!もう言い逃れできないね?イヤなら逃げな?ほら、ほら』
藤崎が笑いながら左足を動かす。
『やっぱり好きなんだ、このニオイ?嫌がるフリして、ホントは好きなんだ?』
くつ下を、三井の顔に擦りつける。

『お前の大好きなご主人様のニオイだよ?忘れないよう、しっかりと覚えるんですよー?』

今まで見たことのない、三井の顔。
見せてはいけない、見てはいけない顔。
知性のカケラもない、ブザマな顔。
それを撮られている。
私たちに見られている。

今、私の目の前にいる三井を見る。
あまりのことに耐えられなくなったのか、スクリーンから目を背ける。
やはり、藤崎がそれを目ざとく見つける。
三井の膝を、つま先で軽くこづく。
三井が、あわててスクリーンへと視線を戻す。

『ホントにマゾなんだねぇ、三井センパイ。今、自分がどんなことしてるか分かってる?すごい顔してるよ?そんな顔、撮られちゃってるんだよ?いいの?』
そう言いながらも、足の裏を顔に押し付ける藤崎。
『藤崎に、顔を、踏まれてるんですよぉ?分かってますぅ?』

左足を、前後に動かす。
『このままだと、センパイのキレイなお顔が、足ふきマットになっちゃいますよ?ほら、ゴシゴシ、ゴシゴシ。ほらほら、逃げなくていいの?』
『う、うぅ…』
『顔を踏まれたことなんて、生まれてから一度もなかったでしょ?どう、悔しい?情けない?恥ずかしい?』

虚ろな目をしたまま三井が頷く。
『だったら逃げないと。鼻息を荒くしてる場合じゃないでしょ?このままじゃ、センパイの脳が勘違いしちゃいますよ?後輩の足ふきマットになりたい。悔しくて、情けなくて、恥ずかしいこと、もっとされたい、って。それとも、勘違いじゃないのかな?』

『ち、ちがう…』
『ねぇ、センパイの体に書いたげよっか?藤崎専用の足ふきマットって』
『や、やだやだぁ…』
『いいじゃん。なりたいんでしょ、足ふきマットに?物には名前を書いておかないとね。そうすれば、誰が見ても分かるでしょ?この足ふきマットは藤崎の所有物なんだって』

イヤイヤをする三井。
『嫌がってるフリしてさぁ、全部顔に出ちゃってるんだって。自分では隠せてるつもりなの?ねえ?おい、マゾ、聞いてんの?ご主人様が質問してんだぞ?』
『ご、ごめんなさい…』
『隠せてるつもりなのかって、聞いてんの』
『かっ…隠せてる、つもり、です…』

『アハハ!やっぱりねぇ。でも、マゾだってのは否定しないんだ?』
『あっ、ち、ちが…』
『おいおい、今更だって。後輩に顔踏まれて、そんな蕩けきった顔しながら否定されても、誰が信じると思ってんの?』
『う、うぅ…』
『マゾじゃなかったら、私の足、払いのけな?マゾなら、この足を両手で持ちな。分かった?』
『う、うぅ…』

『難しくないでしょ?イヤなら払いのける。もっと踏まれたかったら両手で持つ。ただそれだけ。センパイのカラッポな頭でも、それくらい分かるでしょ?』
『ぐ、ぐぅ…』
『ほら、選んでください?以前のようなカッコイイ三井先輩に戻るか。それとも私に踏まれながら生きていきたいですか?』

『う、うぅ…』
『私、信じてますよ?きっと、以前の先輩に戻ってくれるって。私の憧れだった、カッコいい三井章乃さんに。そうですよね。じゃなきゃ、あまりにもったいないですもん。容姿もよくて頭もよくて、努力家で人望もあって、ご実家も資産家で。

そんな、将来有望なお方が、足ふきマットとして一生を終えるだなんて…』
言いながら、酷薄な笑みを浮かべる。
『それとも…そんな一生を過ごしたいのですか?顔を踏まれて、ゴシゴシされたい?くつ下のニオイを、もっと嗅がせてほしい?犬の芸を仕込まれて、褒められたい?

センパイが望むなら、もっと恥ずかしいこと、させてあげますよ?』
『そ、そんなぁ…』
『ほら、想像してみて?後輩たちの前で犬として自己紹介してるところ。みんなが見てる前で、私が投げたくつ下を取ってくるの。何度も、何度もね。私のくつ下を咥えるセンパイのこと、みんなが見てるよ?

あーあ、センパイがマゾだってこと、バレちゃったね。リードを繋がれたままサークル棟でお散歩もしようね。後輩たちにお散歩してもらえて、嬉しい?それとも、とっても恥ずかしくて、悔しい?そういえば、新田にお尻の穴、撮られたんでしょ?今度は私が学生証と一緒に撮ってあげよっか?

それで自己紹介させてあげる。そんなことしたら、また私に逆らえなくなっちゃうね。だって、もし私の言いつけを守らなかったら、拡散されちゃうかも。三井章乃がヘンタイだってこと、大切な個人情報と一緒に全世界に拡散されちゃう。そんな、屈辱的な映像、私に握られてみたくないですか?』

くつ下のニオイとともに、三井に毒を流し込む。
身の破滅を招きかねないほどの選択。
スイッチの入った三井に、それはどれほど恐ろしく甘美なものに映っているのだろう。
『ほら、選んでください。足を両手で持つか、持たないか。たったそれだけ。カンタンでしょ?』

うめき声をあげる三井。
両手を藤崎の足に伸ばしては引っ込める。
彼女の中で、せめぎ合っているのか。
そして…
両手が、藤崎の足に触れた。
画面が暗転する。
藤崎の笑い声。
『そうなんだ!やっぱり、そうされたいんだ!』
『あ、ち、ちがっ…、ま、まって、今のナシ…』

『いまさら手を放しても、もう遅いって』
『ま、まってまって、ホント、ち、ちがうの!ちがうんだって!』
『何が違うの?違わないでしょ?』
『ちがう!ちがうの!ま、まちがえたの!』
『間違えるわけないでしょうが。この期に及んで、まだそんなこと言うの?』

『ご、ごめんなさい!あや、あやまるから!だ、だって、そんな、そんなことしたら、わ、わた、わたし、わたしのしょうらいが…』
『んなもん、とっくに手遅れだっての』
『ち、ちがう!ちがうちがう!ま、まだ、まにあうもん!ぱっ、パパと、ママに、おこ、おこられちゃうっ!からっ!』

『自分で選んだんでしょうが?ほら、もっと踏んであげる』
『うぶっ…はっ、はなせ、はなしなさい、はなして』
『そんな強く踏んでないでしょ?イヤなら逃げればいいじゃん。ほら、もっと緩めてあげるから、今のうちに逃げなよマゾ女』
『そ、それは…』

『逃げないの?逃げるわけないよね。だってアンタ、マゾだもんね?逃げられるわけないでしょ。ホントはこうされたかったんだからさぁ。蕩けきった顔して、いかにもマゾですってカンジだよ。踏まれたいんだよね?こうやってさぁ。ほら、踏んであげるよ、ほら、ほら、ほら!』
『やぁぁ…』

『やぁぁ、じゃないんだよ。嬉しそうな顔してさ。いいよ、分かった。私がもっともっと、拗らせてあげる。アンタの性癖をね。お望み通り、取返しがつかなくなるようなこと、いっぱいしてあげる。もう逃げられないからなぁ?覚悟しなよぉ、章乃?』

コメント

  1. 匿名 より:

    章乃の性癖がどんどん拗らされてるw
    一ヶ月間も調教されたんでしたっけ?
    その間食事も排出も藤崎に管理されてたんですか!?
    学校も来てないとなると自慢の引き締まった筋肉も徐々に落ちちゃってるのかなぁ

    • slowdy より:

      >匿名さん
      期間は一か月ですが、調教自体は最後の1週間がメイン(それまでは、その準備期間)です。
      藤崎に監禁されてた、とかではないのですが、他の部員たちと顔を合わせづらくなってしまい、大学に行かなくなったという感じです。
      筋肉については…この後の展開を、お楽しみに!