千紗先輩はオギャりたい ~一生懸命頑張る、すべての”甘えた”さんへ~


松崎 千紗(まつざき ちさ)
  三年生。周囲のプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、部長として毅然と振舞う。

塚原 優花(つかはら ゆうか)
  二年生。松崎の後輩で、物静かな女の子。


ピピピピピピピ…
体育館に響き渡るアラーム。
「はい、そこまで!」
顧問の先生が、本日の練習終了を告げる。
「みんな、並べ!」
私は、部員たちに声をかける。
私を頭に、部員たちが横一列に並ぶ。
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
部員たちが、私の後に続く。
「よし、みんなストレッチしろ!終わったら、二年は清掃、一年は道具のあと片付け!」
「はいっ!」
練習後の、いつもの風景。
三年生としての、最後の夏。
最後の大会を間近に控えて。
学校からの、OGからの、親からの期待。
ぜったいに、負けられない。

部長を任されたときは、責任感とともに、やる気で燃えていた。
今も、やる気はある。
しかし、それ以上にプレッシャーが重くのしかかってくる。
大会が終われば、今度は受験勉強が控えている。
先の見えない、不安。
しかし、部員たちには、そんなそぶりは見せられない。

片付けが終わり、着替えを済ませる。
施錠し、部員たちと別れたあと、職員室にいる顧問に挨拶をして帰る。

私の通う学校は、県内の各地から生徒が集まってくる。
薄暗い道を、ひとり歩く。
駅のホーム。
私のほかに、同じ制服を来た生徒がもう一人。
「よう、塚原」
私に気づいた塚原が、ベンチから立ち上がる。
「松崎部長、お疲れ様です」
「お疲れ様」
塚原優花。
部内でもおとなしめの、もの静かな女の子。
そのまま、塚原の横に座る。
塚原も、腰を下ろした。
座りながら、無言で線路を眺める。
私も塚原も、言葉を発しないまま。
部内で、同じ方面から通っているのは、私のほかに、塚原のみ。
部活中は、こちらから塚原に話しかけることはほとんどない。
逆もまたしかり。
ほかの部員がみたら、珍しい組み合わせだと思うかもしれない。
「どうだ、来期にはレギュラーになれそうか?」
塚原の顔は見ず、話しかける。
「どうでしょう。二年生はみんな私より上手だし、一年生でも私より上手い子もいますから…」
「頼りないな。そんなんじゃ、いつまでもレギュラーにはなれないぞ」
「はい、すみません…」
遠くから、電車の走行音が聞こえる。
ホームに電車が入ってくるのを、無言のまま待つ。

2人して、つり革に掴まりながら、並んで立つ。
何十回、何百回と見た景色が、窓の外を流れていく。
見慣れた風景も、いつか懐かしく思い出す日が来るのか。
それとも、忘れ去ってしまい、思い出すこともないのか。
最寄り駅で、下車する。
後ろから、塚原も続く。
改札を出て、自宅までの道を歩く。
塚原が、私の横に来る。
ひと気のない道を、並んで歩く。
私は、手の甲で、塚原の手の甲に触れる。
やはり、お互い顔を見ないまま。
前を見ながら、手をつないで歩く。

「塚…優花、今日も、家に言っていいか?」
「うん。今日も、お父さんもお母さんも仕事で遅くなるから…」
「わかった」
私の親も優花の親も共働きで、夜遅くまで帰ってこないことも珍しくなかった。
家が近所の私たちは、昔から一緒にいることが多かった。
境遇が似ている、歳が近いもの同士。
そして、優花と一緒にいるとなぜか落ち着いた。

いったん、優花と別れて、自宅へと帰る。
シャワーを浴びて、着替えをして。
冷蔵庫を開けて、タッパーを取り出す。
母が作ってくれた夕食。
それと、自室から持ってきた紙袋を持って、家を出る。
暗い夜道。
しかし、気持ちはどこか弾んでいた。

チャイムを鳴らすと、優花が笑顔で出迎えてくれた。
お互い無言のまま、居間へと向かう。
テレビを観ながら、夕食を食べる。
他愛ない、バラエティー番組。
テレビを観ているフリをしつつ、優花の横顔を眺める。
長いまつげ。
野菜炒めを口に運び、咀嚼する音がかすかに聞こえる。
私の視線に気づかず、じっとテレビを見つめている。

昔から、妹のような存在だった。
人前だと、いつも不安そうな顔をして、私の後ろに隠れていて。
私がこの子を守らなければと、本気で思っていた。

私が中学三年のときだった。
同じクラスの男子から告白されたと優花に告げられた時、私は心臓が締め付けられたようになった。
どこか恥ずかしそうにしながら話す優花。
私は尋ねた。
「で、どうするの?」
笑顔を貼り付けながら、実際は、涙があふれてきそうになるのを必死にこらえて。
「ことわったよ」
「えー、なんで?もったいないなぁ」
そう言いつつ、私はホッとしていた。
優花への愛情か、それとも執着心か。
その時から、私たちの関係は変わった。
私自身、男子から何度か告白されたことはあったが、丁重にお断りした。
優花も、私から離れようとはしなかった。

あの日も、こうして二人でテレビを観ながら夕食を食べていた。
バラエティー番組。
内容は、赤ちゃんプレイについて。
私たちは、笑いながら観ていた。
『責任感が強くて、立場のある人ほど、赤ちゃんプレイにはまりやすい』
お互いふざけあっていたが、私は妙に内容が気になってしまった。
そして、それは優花も同じだったらしい。
夕食後、優花の部屋でゴロゴロしている時だった。
意外にも、最初は優花からだった。
「ねえ、千紗ちゃん。さっき、テレビで言ってたことなんだけど…」
恥ずかしそうにしながら言う優花。
そこから先、なかなか言葉が続かない優花だったが、私には優花が言おうとしていることが分かった。
私も、同じことを考えていたのだ。

「ねえ、どうしたの、ニヤニヤして?」
優花が、不思議そうな目でこちらを見ていた。
「ううん、なんでもない。ちょっと、昔を思い出してただけ」
「ふうん…」
「ねえ、そろそろ…」
「うん。じゃあ、お部屋にいこっか」

優花の部屋。
白を基調とした、家具。
学習机やベッド。
アイボリーのカーテン。
壁には、デフォルメされた、時計台や車、観覧車などのウォールステッカー。
ベッドに腰かけた優花が、自身のひざを手のひらでポンポンと叩く。
私は、持ってきた紙袋をテーブルに置いてから、優花の横に腰かける。
そして、ゆっくりと頭を優花の膝に乗せる。
優花の、柔らかくて温かい感触。
「いい子、いい子…」
優花が、私の頭を優しくなでる。
「千紗ちゃんは、えらい子でちゅね…」
あくまで、優しく。
心も体も、溶けてしまいそうになる。
「ママは、千紗ちゃんが頑張っているの、知ってまちゅからね…」
「ママ…」
無意識に、言葉が口から洩れる。
「千紗ちゃんのママでちゅよ?今日もいっぱい、ママに甘えていいんでちゅからね?」
「ママ、だいちゅき…」
「よしよし、いい子、いい子…」
優花が、私の背中を優しくトントン、とたたきながら。
私は安心して優花に身を委ねる。
トントン、トントン…
どれくらい、そうしていただろう。
私は優花に、目で訴えかける。
優花が、優しく微笑む。
優花の手で、私の服が脱がされていく。
幼い子が、親に服を脱がせてもらうように。
少しずつ、生まれたままの姿に近づいていく。
腰を少し浮かせて、パンツを脱がせやすくする。
一糸まとわぬ姿。
恥ずかしさと、むずがゆさと。
優花が立ち上がり、テーブル上にある紙袋を取り上げる。
中から取り出したのは、オムツとよだれ掛け。
慣れた手つきで、私にオムツをはかせる優花。
よだれ掛けも、身に着ける。

私は、優花の赤ちゃんだった。
だいすきなママと、二人だけの時間。
「ママ、おっぱい…」
「ふふっ。千紗ちゃんは甘えたさんでちゅね」
そう言って、優花は服をまくり上げる。
優花のブラ。
そのブラを外すところを、私は眺める。
優花の胸があらわになる。
決して大きくはないが、形のいい、おっぱい。
優花らしい、優しい感じがして、私は好きだった。
「はーい、おっぱいでちゅよー」
そう言って、私の顔に胸を近づけてくる。
優花の、こぶりな乳首。
そっと、口にふくむ。
懐かしいような、優しい気持ちに包まれる。
「千紗ちゃんだけの、おっぱいでちゅよー。好きなだけ、飲んでいいんでちゅからね?」
「うん…」
痛くならないよう、そっと、乳首を吸う。
私のよだれでべとべとになっていく、優花のおっぱい。
嫌がりもせず、優しげな視線で私を見守る優花。
この時間が、永遠に続けばいいのに。
心から、そう願う。
「今日は千紗ちゃんに、ご本呼んであげるね」
そう言って、優花がかばんから取り出したのは、児童向けの絵本。
「むかーし、むかし、あるところに、おじいさんと、おばあさんが、住んでいました」
幼子に優しく読み聞かせをするママ。
私は目を閉じたり、ママの顔を見つめたりしながら、声に聞き入っていた。
昔から何度も聞いたストーリー。
それでも、ちっとも退屈しなかった。
一冊目を読み終える優花。
「あっ、ママ…」
「ん?どうちたの、千紗ちゃん?」
「おちっこ…」
「あら、おしっこ、したくなっちゃったの?」
コクンとうなずく。
「いいよ。ママが見ててあげる。じょうずにおしっこ、できるかな?」
「うん…」
念のため、私の身体の下にバスタオルを敷く優花。
徐々に高まっていく尿意。
そして…
せき止められていたものが、一気にオムツの中へあふれ出していく。
温かいものが、股間を包む。
ママと目が合う。
やはり、ママはママで…
安心して、私はおなかの中にたまっていたおしっこを、オムツの中に放った。
「ふふっ。いっぱい出たね。えらい、えらい」
ママにほめられて、私は嬉しくなる。
「じゃあ、かぜをひかないうちに、おきがえ、しましょうね」
オムツに手をかける優花。
恥ずかしさがこみあげてくるが、なすがままになる。
オムツのテープを外し、よごれた私のおしりを、おしりふきできれいにしていく。
オムツを取り上げ、ビニール袋に入れる優花。
優花と目が合う。
どちらともなく、ふふっと笑い合った。


Twitter上で実施したアンケート項目をもとに作成した物語です。
本作は『後輩(恋人)に優しく責められる、あまあまエッチ』となります。

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